15勝4分15敗

タイトルは34試合を経過してのJ2でのヴェルディの戦跡ですが、まあ昇格を狙うというクラブの成績ではないですね。思いっきり自嘲というか、自虐的になってます。


なぜ止まる! 栄光への道 ヴェルディ取締役 田中尚雅 さん


勝負事において気持ちの占める役割はとても大きいと思います。勝敗の綾を気持ちが分けることもあるでしょう。しかし、それはお互いの力が同等若しくは僅差だった場合で、力の差があれば気持ちだけでは勝てません。また、何らかの理由でその1試合だけ極限まで集中力が高まっている状態なら気持ちで勝つということも起こり得るでしょうが、シーズンという長い目で見れば気持ちよりも実力どおりの結果に落ち着いていくものだと考えています。全48試合のうち、34試合が経過して勝ち負けが丁度五分。これは気持ちの問題だけではない。


クラブの力としては、

  1. クラブが優秀な選手を呼ぶ力
  2. クラブが優秀な監督を呼ぶ力
  3. 選手の力
  4. 監督の力
  5. スタッフの力

その他様々なものが複雑に絡み合って、シーズンの成績が決まっていくものだと思っています。1位になって優勝するか2位で終わるか、そんな紙一重の結果は運や気持ちに大きく左右されるとは思いますが、優勝する力を持っているチームが運や気持ちでは降格まで落ち込まない。順位の1つ2つの変動や多少のブレはあっても、長いシーズンを経過すれば実力と結果の大きなブレはないと思っています。


ヴェルディが苦しい練習をしているように、たぶん他のクラブだって苦しい練習をしているのですよ。ヴェルディが勝ちたいと強く願っているように、他のクラブだって勝ちたいと強く願っているのです。自分達だけで試合をしているわけではない。対戦相手がいて、順位を競う他のクラブがある。クラブとして、他のクラブをどのように上回っていくのか。優秀な選手を集めるのか。少し劣る選手でも戦えるように優秀な監督を招聘するのか。それとも短期での答えは諦めて、数年計画で地道に実力をつけ選手と監督を育てていくのか。


もちろん気持ちの問題は大事。でも、ここまで経過してこの成績なら、『気持ちの問題だけ』ではないことにそろそろ気付くべきではないでしょうか。それとも、気付いていても立場上は言えない? 考えすぎですね、気付いていたら昨シーズン降格していないでしょうから。