誰かに見られてる(1987)

久しぶりに80年代の気配プンプンの映画を堪能しました。



殺人事件を目撃してしまった若い金持ちの女性(ミミ・ロジャース)を、家族持ちの刑事(トム・ベレンジャー)が護衛しているうちに恋に落ちて…、というありふれたストーリーなのですが、この大人の切ない恋が堪らない。そのストーリーの性格上、夜の場面が多くて、その場面が豪華じゃないけどとてもお洒落な雰囲気なのです。お洒落で、切ない。
なんと表現したら良いのでしょう。その夜の場面では安っぽい(愛すべき)音楽が流れている。夜の気配の表現が似たような雰囲気の映画としては、同じ時代のリーサル・ウェポン (1987)が近いかな。でも、”リーサル・ウェポン”の方がちょっと暴力的で、この”誰かに見られてる”の方がかなり心情的かな。


80年代を知っている方で、家族がいても切ない恋心を捨てられない方にお勧めの映画です。