昨日見た試合

完全に視聴に対して更新が追い付いていませんが、備忘録的に感想など。


日本 - 北朝鮮 U16アジア選手権
「芝生をどうやったらあんなに色分けできるのだろう…」と考えていたら人工芝だったとか、「同じ年代の選手にしては大きさに違いがあるなぁ」と思ったり、試合以外のところにも引っ掛かりながら見ていました。


試合については、ゴリゴリとパワーで押し込んでくる北朝鮮に対し、短い距離でテンポ良くボールをつなぎ縦に運ぶ日本代表と、両者の個性の違いがはっきりしていましたね。
試合については、北朝鮮の先制点は日本の選手に当ってコースが変わってしまい日本にとってはアンラッキーな失点となりましたが、それでもあそこから積極的にシュートを狙ってくる意欲は北朝鮮に見習わなければいけないと感じました。ボールを前に運ぶことはあくまでも手段であって、最後の目標はシュートを放つこと。シュートを打たない限り、やはり得点には結びつかないと考えさせられる失点でした。また日本の2失点目については、DFの動きにどれほど人工芝という影響が出ていたのかが気になるところです。安易に滑ってしまったのか、それとも人工芝的に踏ん張れなかったのか、何とも言えませんが2点目は完全にやられました。


しかし日本の若者が脅威だったのは2点を先行されても動じないで自分達のサッカーを貫いたこと。”大人”であるはずのJ2リーグ戦で相手に1点を取られてしまうだけであたふたしてしまう緑色のチームばかり見ているもので、日本の青いユニを着た若者達が非常に頼もしく見えました。相手に2点取られた前半でしたが、h−フタイムに近づくに連れて日本のペースになっていったので、2点をリードされていても「1点取ればこっちのものだな」と思える安心感がありました。
そして後半のあの柿谷選手の追撃弾。見事でしたねぇ、子供達の中に1人だけ大人がいるような、何だか”格の違い”を漂わせる立ち振る舞いでした。アジアの片隅の大会ではビッグクラブのスカウトなど見に来ないのでしょうが、「本大会の開催地が韓国ではなく欧州だったら…」と考えてしまうようなゴールでした。ましてや同点弾のアシストも落ち着いていて凄かったし。


延長に入ってからは危ない場面もありましたが、後半は日本代表ではなくヴェルディユース代表を応援していたので…、日本の優勝よりもヴェルディユースの河野選手の活躍が嬉しかった。去年から明るい話題が少ないヴェルディですが、昨年の高円宮杯の優勝も含めて将来は明るいかもしれないと思えるような活躍でした。特に日本の4点目となった独走のシュートなどは、GKとのタイミンギの駆け引きの中で完全に相手の虚をついたワンテンポ早いタイミングでシュートを放つなど、絶好調時のロナウドやアンリを髣髴とさせるプレーで鳥肌が立ちました。
これで本大会(ワールドカップとは言いにくい…)への出場権にアジアチャンピオンという肩書きで参戦できます。よく谷間の世代などという言葉を耳にしますが、そんなもの当たり前。人間がやっているのだから、毎回毎回同じ結果になるわけがない。世代ごとの成績など関係なく、自分達が掴み取ったチャンスを有意義に生かして欲しいと思います。


マンチェスター・ユナイテッド - アーセナル
アンリの居ないアーセナルアーセナルとは思えない。昨シーズンからの世代交代の中で、ピレスやベルカンプなどおなじみの選手が抜けてしまった上にアンリまでもがいないと何だか拍子抜けしてしまいます。もちろん、今いる選手も凄いのですが、お互いを信頼しきった選手の動きの中で、グラウンダーの鋭いパスがピッチを滑るように移動し、選手はポジションに関係なく上下動をくりかえし、得点を狙う。特に選手が斜めに走りこんでくる動きが大好きだったのですが、そんな動きは当分見ることができなさそうで、何だか普通の強いチームになっちゃったような気がしています。今年の成績を見れば強くもないか…。


それでもやはりお互いに負けられない意地の中での激しい試合となりましたが、前半のマンチェスター・Uの勢いは後半はどこに行ったんでしょうね。PKを止めた瞬間に「この試合はマンチェスター・Uかなぁ」などと弱気になったのですが、試合は思わぬ結末となりました。
またこの週末のプレミアはチェルシーvsリバプールの試合も見たのですが、あのドログバの反転からのシュートは人間技とは思えない…。いろんな国のいろんなカテゴリーのサッカーを雑食的に見ていますが、日本のJリーグだとゴール前で「今だ、打て!」と思う瞬間には打たず、DFに寄せられて打つチャンスすら失ってしまうことが多いのですが、このドログバのシュートは今だの「い…」すら思う間もなく放たれた見事なシュートでしたね。こんなプレーが見られるなら、スカパーの加入料も高くない(笑)。


フランクフルト - レバークーゼン
高原選手が活躍した結果を知ってから見ていたので大きな興奮はありませんでしたが、それでも新チームのホームスタジアムで得点をあげるということは、クラブにもサポーターにも本当に受け入れられるということなので、早いタイミングで得点という結果を出せてよかったです。また試合映像を見ながらどこか違和感があったのですが、髪型の違和感だったのですね。髪の毛があれほど長い高原選手というのはいつ以来なのでしょう。
それと映像に映るあのフランクフルトのスタジアムに、今年の6月には2回も行ったというのが今となっては遠い思い出です。