エル・ゴラッソ 山内元編集長インタビュー
最近エル・ゴラッソを購入する数少ないモチベーションとなっている”えのきどいちろう”さんによる「サッカー快足特急!!」にて、山内元サッカーダイジェスト編集長に対するインタビューが行われていましたが、それについて少し取り上げてみます。ちょっと旧聞に属する9/22日号ですが、この回が前編ということで、次号9/27日号が後編となるようです。
インタビューの冒頭で山内元編集長自身から辞めた原因には圧力というものは一切なくて、ワールドカップという4年毎の節目があるサッカー界において6年という時間を編集長として過ごしたことの大きさ、というようなことが語られています。また、その6年間の中でのサッカーダイジェストの立ち居地というか、サッカーマガジンに対してのダイジェストのスタンスなどについて触れています。
そして、問題のジーコ監督時代の日本代表について。読めない地域の方のために一部引用します。
えのきど−−僕はサッカー誌の人って、難しかっただろうなと思うのは、ジーコジャパンなんですけど。ジーコジャパンって新ネタのないチームじゃないですか。情報なんか別にない。
山内 「全然ないですね(笑)」
−−あんなネタのないチームはないですよね。
「解説者にお話を聞くったって、お会いすると『ええっ!』って始まって、『うーん』って黙っちゃう」
−−2年前にやったのと同じでいいよってことですもんね。
「いつも『前に言ったけど』って話しになって。お会いしなくても言うことはほぼ分るんですけど」
−−そこから見えてくるものって何がありますっといったって、ないですよってことですよね。本音で言うと。
「本音で言うとそうなんですけどね。じゃ、なんでやってるときに、これじゃだめだって言わなかったんだということにもなりますけど。だめだっていうのは言っていたんですよね、それなりに。だけど、それを通り越してあまりにも何もないもんだから」
−−山内さんは3連敗でした? 予想は。
「突破はしないという予想でしたね。ただ、大会前の予想はやっぱり突破って書いてしまいましたよね。これは日和ってるかなと(苦笑)」
−−山内さんの、叩くとか文句を言うとかを通り越して何もない閉塞感とか、何もないんだという感じが。
「何もないというか…」
−−無力感があったと思うんですよね。
「無力感はありましたよね。それは、加われない無力感なんじゃないかな」
−−加われない。
「ファンも僕らも加われないところがあったじゃないですか」
−−もう決ってるんだと。
「決ってるし、むだじゃねえかという空気が流れて。僕らの代表なのに、加われない。一緒になって僕らの代表だと思えない」
(9月27日発売号に掲載予定の後編に続く)
確かに私自身も4年間の最後の1年間は、かなり”あきらめ”の気持ちも大きかったです。
”ファミリー”とかスタメン固定とか、それでうまくいった部分も確かにあったけれど、最終的には弊害の方が大きくなって、通産の損益は大きくマイナスしてしまったかなと。
4年前の2002年、実況の倉敷さんが「僕達の日本代表」と言ったような、昔々山本さんが「彼らは、彼らではありません。彼らは私たちそのものです」と言ったような、そんな一体感がなかったかもしれません。
なぜだったのですかねぇ。