スペインにおける協会と代表監督の関係

こちらの記事に真実が含まれていると仮定すると、協会が監督を解任できないのは違約金を払えないからだということで、日本の状況と見比べると非常に考えさせられるコラムです。
迷走するスペイン代表に必要なもの スポナビ 小澤一郎さん

 もう1つはサッカー協会という組織の弱さだ。特に経済的な弱さがここにきて明らかになっている。一部マスコミは、アラゴネス監督が解任となった場合に生じる契約解除金を協会が払えないのではないかと報じている。10日、U−21スペイン代表がU−21欧州選手権と2008年北京オリンピックの出場権を逃した。U−21代表監督であるイニャキ・サエスも、敗戦、失態にもかかわらず続投が確定的だが、アラゴネス監督同様に契約解除金を支払えない協会の台所事情が背後にあるようだ。

日本での状況を考えると、どうしても協会がお金儲けだけに走る昨今の風潮に対して苦々しく思ってしまうところもありますが、上のような資金的理由により解任に踏み切れないとしたら、必要なお金を確保する能力というのも重要になりますよね。

協会の改革についてやるべきことは1つ。とにかく代表が盛り上がるよう仕掛け、スポンサー(資金)を集めることだ。残念ながらビジャール会長にはその能力がないため、資金が乏しく、監督も解任できずに、代表熱が冷め切ってしまうという悪循環に陥っている。
 一部報道であったのが、ロティーナ氏への非公式な代表監督就任オファー。その年俸提示は30万ユーロ(約4470万円)と、現在のアラゴネス監督の半額。クラブの監督、例えばバレンシアのキケ監督は、ロティーナ氏へのオファーの約5倍近くの年俸を受け取っている。代表監督が“名誉”ではないスペインという国において、この悪条件で良い監督を連れて来られるはずもない。

日本にそんな仕事にうってつけの人材がいますよ。Mr.KAWABUCHIっていう人物なのですが、良ければ招聘してみませんか、スペインサッカー協会の方々。