初冬の北海道 3日目(最終日)

旅の前半はこちら。
晩秋の北海道 0日目
晩秋の北海道 1日目
晩秋〜初冬の北海道 2日目 (加筆・加写真?しました)


朝、起きると青空だった。
昨日の曇り空が嘘のように快晴の空が窓の外に広がっていた。今日は「釧路でレンタカーを返し飛行機で帰る」、それしか決めていなかった。天気も読めなかったし、この時期の北海道なら天候によっては峠は雪になるだろうし、最終日は急ぐ旅でもないし、とにかくフリーにしておいた。「民宿 船長の家」の食べきれない朝食を食べ、朝市でお土産を物色し、サロマ湖畔を散策して、南に向けて出発する。


国道238号線小清水原生花園方面に向かって走っていたが、能取湖付近で青空を見ていたら気が変わった。オホーツク海を静かに散策もしたかったが、青空と白い雲を見ていたら美幌峠からの眺望がどうしても見たくなった。裏道を通って国道243号に抜け、美幌峠を登る。このルート変更は、大成功だった。


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美幌峠から屈斜路湖を望む。


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枯れ木も雪化粧。


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美幌町側は、雲がいい感じ。


とにかく、青空と白い雲と屈斜路湖と昨夜降った新雪が視界の中で眩しいぐらい輝いている。峠の下の美幌町には雪はまったく無かったが、美幌峠を登り最後の最後で一面の銀世界となり、まったく汚れていない新雪が広がっていた。こんな景色を見たら、もう。
そんな素晴らしい景色を切り取る腕がないことを嘆く。



美幌峠を屈斜路湖に下り、砂湯で白鳥と遊んで、川湯温泉で足湯に入り、硫黄山へ向かう。下の写真は硫黄山側から川湯温泉方面を切り取ったもの。
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黄山の駐車場は有料なので、今まで何度も前を通ってもあまり入る気はしなかったけれど、今回はベタな観光ルートをまわるつもりだったので、勇気を出して410円の駐車料を払って入ってみた。人気がまったく無く、「失敗したかな…」と思ったが、とりあえず蒸気が噴出している場所まで登る。近づくと分かったのだが、安全のためほとんどの蒸気噴出孔は”ロープの向こう側”にあるが、いくつかの噴出孔は”ロープのこちら側”にあった。勢い良く蒸気を噴出している地球の穴を、あんなに間近に見られるなら駐車料金は高くない。


黄山を後にし、摩周湖へ向かう。川湯温泉側の第三展望台に登ろうとするが、すでに冬季通行止め期間になっていて登れず。大きく弟子屈町方面に迂回して第一展望台のみにしか行けないようだ。寄るかスルーするかかなり悩んだが、ここまでベタな観光ルートをまわっているのに摩周湖は外せないということで寄ることにする。摩周湖もとても綺麗なのだが、今日は美幌峠から望む屈斜路湖が綺麗過ぎたので、感動まではいかなかった。でも、綺麗だったけど。


摩周湖を下り、一路釧路湿原を目指す。この周辺には寄りたい所がたくさんあって、開陽台や多和平や900草原などいくつも寄り道したいところはあったが、夕日の釧路湿原も見たかったので、諦める。トラックでペースの上がらない国道391号線にイラつきながら、湿原を目指す。細岡展望台に駆け上がったときには、日が沈む直前だった。
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かなり寒かったけれど夕陽が沈むのを見届け、釧路市街を目指す。ベタな北海道旅行としてはお土産を買うのは釧路フィッシャーマンズ・ワーフではなくやはり和商市場だろう。お土産にする海産物を買って、竹寿司で握り鮨を食す。今日は昼食を抜いているので、ことのほかうまい。
釧路空港に向かい、レンタカーを返す。2日間で650km以上走った。釧路空港は市街地から少し離れているが、空港に向かう途中で車を止めて見上げた星空の天の川が綺麗だった。