浦和レッズ

いよいよJ1の優勝争いも大詰めですね。浦和は残り2試合のうち、1勝さえすればライバルの動向に関係なく、自力優勝を決められると言う、優勝に最短の距離まできました。早ければ明日のアウェイFC東京戦でも優勝が決るかもしれない。味スタのチケットはすでに完売とのことですから、さぞやスタジアムが赤く染まるのでしょう。J開幕から14年目にして、待ちに待った瞬間*1が近づいている、レッズサポの方々にとっては堪らない夢のような時間を送っていることでしょう。


私も長らく埼玉県に住んでいます。もし、J開幕前から応援するクラブを持っていなかったとしたら、きっと浦和を応援していたのかもしれないと思うと、何とも言えない不思議な気分です。マイクラブではないとは言え、地元のクラブですから成績は気になっていたし、J2に降格したときには寂しいものがありました。その当時から大宮の試合も見ていたので、大宮公園サッカー場でのJ2時代の埼玉ダービーを見たのも今となっては良い思い出です。J2という苦難の時期を見事一年で乗り切り、その後は日本に縁の深い外国人監督を向かえ着々と力をつけ、またクラブも大きな動員力をバックに補強を進め、見事に栄冠まで秒読みとなっています。我が東京ヴェルディがかつての栄光に胡坐をかき、努力を怠って凋落の一途をたどったのとは大違いですねぇ。


偶然にも両者とも現在の監督は開幕当時に現役でプレーしていたブッフバルト監督とラモス監督ですが、差がついたものです。今年に始まったことではありませんが、横浜FCの高木監督や清水の長谷川監督など、開幕当時は選手としてプレーしていた方が監督になって現場復帰し良い成績を収めているのを見ると、「Jリーグにもようやく語れるだけの歴史が出来てきたのだなぁ」という感慨とともに、開幕当時は成績が思わしくなかった浦和やG大阪が強豪となり成功することによって、何かJリーグの序章が完結するような気がしています。横浜FCがめでたくJ1に昇格できれば、”序章の完結”という気分はもっと確実なものになると思います。


J開幕の時の10クラブの中で、横浜フリューゲルスは除くとしても現在J1にいないのはヴェルディだけか…。今シーズン降格の可能性のある3チームも最初の10クラブではないし。ますますヴェルディの単独地盤沈下という事実が重いですね。どこで間違ったのか、誰が間違ったのか。来年もJ2で戦うことは決ってますが、何とか意地を見せて欲しいものです。
まあ、ヴェルディ好きの嘆きはこのぐらいにして、明日のJ1は楽しみですね。

*1:ステージ優勝やカップ戦の優勝はあるけれど、やはりリーグ制覇ですよね。