ナビスコ 大宮 - 横浜FM

helguera2007-04-11

駒場スタジアムに行ってきました。
雨の降る4月、平日の夜の駒場スタジアムは寒かったです。お客さんの入りが 3,800人ということも寒さを増大させたかもしれませんが……。(しかし、味スタはそれを下回る 2,800人だったようで心が痛みます…) お隣の埼玉スタジアムで行われている浦和のACLの試合に送迎のシャトルバスがまわされてしまったようで、駒場スタジアムは”シャトルバスなし”という状況でしたので、集客には余計に辛い事情だったのでしょうね。帰りの北浦和駅行きの路線バスも大混雑でした。


さて、今季の大宮の試合を生で見るのはリーグ戦のFC東京戦に続いて2試合目でしたが、相変わらず大宮の苦悩は深いようです。選手の動きや走りやボールに対する集散の早さには問題がないと思うのですが、とにかく見ていて得点の気配が感じられません。この試合ではエニウトン、森田選手の2トップだった大宮ですが、エニウトン選手は裏に抜けるでもなし、ポストになれるわけでもなし。裏に抜ける意識は高かったのだと思いますが、横浜FMのDFラインとの駆け引きにことごとく敗れオフサイドになってばかりでした。ただ、これは前の選手の問題だけでなく、中盤以降の選手のボールを供給するタイミングの遅さも影響していると思うので、やはりチームとしてどうやってチャンスを作り、得点を生み出すのかがはっきりしていない部分の問題だと思いました。決して”縦ポン”サッカーを目指しているわけではなく、ボールを素早く動かして”つないで攻める”サッカーを志向しているのだとは感じましたが、それをするには攻撃の駒が不足しているように感じました。現状の戦力のままならカウンターかセットプレーからしか得点の気配は感じられないような気がします。


一方の横浜ですが、やはり今季の成績は芳しくないですし、早野監督に対する様々な報道も耳にするので『どうなの、横浜FM?』と興味津々で見ていたのですが、いや、恐れ入りました、早野監督。今季の結果からは想像がつかないような良いサッカーを展開していますね。試合は1-1の引き分けに終わりましたが、大宮の1点は『他にチャンスらしいチャンスもなく得点の気配を感じられない1得点』でしたが、横浜FMの1点は『チャンスは多数作ったものの、ポストやバーに嫌われ、また相手のGKのセーブにも阻まれてしまった1得点』という、大きく中身の違う1点に感じました。
現状では成績が芳しくありませんが、横浜FMは何かのキッカケでチームが良い方に転換したらそのまま白星街道を突き進んでしまうだろうと思いました。「最後の最後に決められるFWがいれば…」というのはどのチームでも同じかもしれませんが、横浜FMはほんのちょっとのキッカケであっという間に結果が変わるのではないかと思います。ロスタイムの決勝点とか、誰かのハットトリックとか、何かキッカケがあれば大丈夫だと感じました。


大宮は大丈夫なのかなぁ。目指しているサッカーと現状の戦力が見合っていないと言うか、理想を追いすぎて現実が見えていないと言うか。監督、選手、どちらかに何らかのてこ入れか変化を意識して起こさないと浮上は難しいように感じてしまいました。過去にJリーグでの実績のある外国人FWを連れてくるとか、日本人DFでキャリアのある選手をJ2から連れてくるとか。もしくはフィリップのようにおとなしいチームをかき回して活性化させる監督を連れてくるとか…。
早く手を打たないと手遅れになるような気がします。いや、地元のチームだけに心配です。