監督のウデについて

湯浅さんが面白いことを言っています。
レッズの「ダイナミック・ボランチ・トリオ」(レッズ対ジェフ、1-1)・・マリノスのプレッシングサッカーは本物だ(マリノス対フロンターレ、2-1) 湯浅健二の「J」ワンポイント より

ここで言いたかったことは、積極的な(ダイナミックな)プレッシングサッカーを発展ベクトル上で維持するためには、失敗したり無駄な汗かきプレーがつづいたとしても、それでモラルを減退させることなく、全力のディフェンスを有機的に「連鎖」させつづけなければならないということです。そこには、ミスによる落胆や敗北感など、連鎖のチェーンを断裂させてしまうようなネガティブな心理要素が満載ですからね。そのためには、強烈な意図と意志がバックボーンになければならないのです。

 だからこそ、選手のモラルが減退することなく、逆にそれを高揚させるような、心理マネージャーとしての監督のウデが問われるのですよ。


そしてこの監督コメント

もうちょっと冷静に中から外、と昨日と一昨日と練習でずっとやってきたのに・・・。

それは選手たちにあなたたち(報道陣)が選手一人一人に聞くべきですよ。なぜ監督に聞くのですか?僕は選手だったから言えます。(選手が)自分で改善すればいい。僕はパーフェクトな選手じゃなかったけど、例えば自分が調子悪かった時に、『今スルーパスも出してないし、僕と(三浦)カズのコンビネーション悪いな』とか『ドリブルでも引っかからないなんてマズい。だったら柱谷、前に出るか?』とか、自分の調子をとり戻すために相手の調子を見るとか、いつもまでも監督の指示なんか待っていなかった。なぜ選手に聞きに行かないのか不思議でたまらない


”試合をするのは選手だから”という考え方がありますが、監督が本心からそう考えていたら、自らの存在意義を否定していることになる。その矛盾に気がつかないのだろうか。