大宮 - 横浜FC

helguera2007-05-19

駒場スタジアムに行ってきました。
今日の埼玉地方は朝方まで雨が降っていましたが日中は曇りで涼しく、絶好のサッカー日和かなと思ったらとんでもないことになりました。試合開始前には薄日もさしたのですが試合開始ごろは曇りで、時間の経過とともに空が暗くなり、前半の20分過ぎにはとんでもない豪雨に。雨が降る前に急に強風が吹いたのですが、ピッチサイドに立っている広告看板がアウェイ側から順々に大きな音を立ててバタバタと倒れていきました。砂袋で倒れないように抑えてある看板だったのですが、そんなことには関係なく、目に見えない透明な巨人が端から一枚づつ蹴り倒していくかのようで、その様は圧巻でした。その後は凄い豪雨になってスタンドからピッチが良く見えない状況になり、しばらくして主審の判断で中断となりました。あの10分間は凄かった。


天候の話はこれぐらいにして試合についてですが、試合前の状況としてはJ1の18位大宮と17位横浜FCの直接対決で、まさしく裏天王山となりました。過去のデータで12節を終わって勝ち点が1桁のチームの降格率は100%らしいのですが、今日の試合は私にとってはちょっと違う視点の試合となりました。それはヴェルディ生え抜きの平本一樹選手の横浜FCへのレンタル移籍後の最初の試合となったからです。試合前のアップの時から、とにかく青の背番号25しか目に入りません。移籍して1週間にも満たないはずですが、ピッチでの態度は堂々としたものでふてぶてしさすら感じました。スタメン組のアップが終わった後にベンチ組のシュート練習があったのですが、相方の選手に浮き球を要求するのですがうまく意図が伝わらず、2回失敗したところで平本自らが「こういうボールが欲しいんだよ!」と浮き球を出しているところは笑えました。それでも相方はうまく出せませんでしたけれど。誰あったんだろう、あの選手。


今日の試合はバックスタンドから試合中ずっとカメラのファインダー越しに見ていました。お目当ての平本選手がベンチスタートだったので、試合開始からのターゲットは三浦カズ選手です。

300mmの望遠レンズなのでファインダーの中には狭い範囲しか写らないのですが、とにかく三浦カズ選手にボールが入りません。通産60分で交代するまでに、何度良い形でカズにボールが入ったのだろう。とにかく、大宮のボールを追い回す三浦カズしか視界に入ってきませんでした。今日のカズは中盤をやっていたようですが*1、FWの平本選手をレンタル移籍で獲得したといえ、前線の攻撃的選手にボールがほとんど入らないので、横浜FCが得点を取るのは大変でしょう。よく守っているとは思いましたが、横浜のシュートを何本見たのか。J's GOALの記録によると2本ですか、それでは印象が薄いですよね。


そして後半途中、通算の60分についにその時がやってきました。守備に走り回っていた三浦カズ選手に代わり、ピッチサイドには青いユニフォームを着た背番号25の平本一樹選手の姿が。

ピッチを出て行く三浦カズ平本一樹が気持ち少し長く話をしていたような気がしました。そして、横浜FCのセットプレーで大宮ゴール前に走りこんでいく一樹。早速のゴール前の位置取り争いで大宮の小林慶行と度突きあいをしているのがファインダーに飛び込んできたときは笑いました。
後半の何分ぐらいだったかは覚えていませんが、自陣低い位置でボールを受けた平本一樹が得意の力強いドリブルで大宮陣内を突き進んでいく姿は鳥肌ものでした。残念ながらペナルティエリアの直前で囲まれて倒されてしまいましたが、あの天皇杯決勝を思い出しました。

しかし、一樹がボールを持ったのもその場面ぐらいで、それ以降はほとんどボールが入ってきませんでした。


試合は大宮がCKからの得点で横浜FCを退けましたが、両者の試合内容を比べれば妥当な結果なのだろうと思います。それでも勝った大宮もシュート9本ですから、全体で見れば決してスペクタブルな試合とは言えないかもしれませんが、お互いの順位を考えると負けられない一戦という緊張感は伝わってきました。
ただ、この試合は90分間ほとんど三浦カズ平本一樹と2人の選手をファインダーで追っていたので、自分としては試合内容に関係なく面白い試合でした。

試合後に談笑する両選手ですが、かなり長いこと話をしていました。何を話していたのやら…

(今日だけは選手の写真を多用しますが、ご容赦を。)


追記
今日はヴェルディサポがかなり駒場に居たんですね。皆、気になる場面は同じということで…。
05/19(Sat.)、今日のランド&一樹情報。 ランドで語ろう。〜Soul of Verdy.〜 さん
大宮−横浜FC Tomoのオヤジ的サッカー さん

*1:試合後の記事によるとFWだったようですが、相手ボールの時のポジションは中盤にしか見えませんでした。