コロンビア戦後 オシム監督会見

またまた、奥深い話です。
コロンビア戦後 オシム監督会見 スポナビ

よく注意してもらえれば分かることだが、何か発見はあったと思う。それが何かは、私が申し上げるのでなく、皆さんが感じたことを話し合ってほしい。ヒントを付け加えるなら、人もボールも動く時間帯は、非常に美しくエレガントではなかったか、ということだ。

何だか、やたらと自ら海外組の選手の招集を話しちゃう会長さんに向けての発言と思うのは考えすぎでしょうか(笑)。海外組を4人使っても埼玉スタジアムは45,000人という結果だったわけで、もう会長が選手個々の名前を出すのは止めましょう。
話が逸れました。やはり、人が動くことがオシムサッカーの基本であるということなのでしょうね。前半の時間帯のように”ボールが動いても動かない選手の足元でだけ”ということでは、個々の力で劣る日本が相手を崩すのは難しく、”人が先に動いてできたスペースをボールが動く”状態に持っていかないと相手を崩すことができない。それがエレガントかどうかは分からないのですが、後半の高原選手のボール奪取から中村憲選手のシュートにいたる流れは見ていて美しかったです。


例えば勝ち点1の争いになったとき、アジアカップでもそのような局面があるかもしれないが、今日のような試合であれば、前半10分で誰かを交代させていたと思う。しかし、今日のような性格の試合では、なるべく長いチャンスの時間を(選手に)与えて、プレーを見ようという意図があった。結果として、ああいったプレーが見られたわけだ。

誰か? 誰だろう。
やはりこの試合では普段実際に見ることができない選手を直接見るということが、オシム監督の中でも大きなテーマとなっていたのでしょうね。


とりあえず前半だけで交代した選手の弁。
試合終了後の稲本潤一選手(フランクフルト)コメント J's GOAL

いつもと違うサッカーだったけれど、こういうのをしっかり続けて行ければいいと思う。意外なポジションで戸惑う部分もあったし、機能したかというと難しい。これからあのポジションで使われるかもしれないからいい経験にはなったと思うけど。前半はプレッシャーも厳しくて、こっちがボールを取ってからのミスが多かった。強い相手とやることは必要だと思うけどトップ下はプレッシャーがきついし、球際も激しかった。

(中略)でも本当は本来のポジションでやりたかった気持ちはある。中盤に足元でもらうタイプの選手が多くて難しい部分もあった。やりづらさを感じた。

Q:監督からの指示は?
攻撃に関しては自由に、守備ではボールがボランチと相手のセンターバックに入ったら、しっかりプレスをすることという指示をオシム監督から言われた。

この試合の稲本選手のポジションに対して、”攻撃は自由に”だったのですね。もしかして、前からのプレス役?


試合終了後の中田浩二選手(FCバーゼル)コメント J's GOAL

出場時間については、もう少しやる予定だったが、右足首を痛めたので監督が大事を取ってくれということで短くなった。前半に8番が裏に抜けてターンした時にボールを取ろうとしてポイントで引っかかった感じ。まだ痛いけれど、これからのオフでしっかり治したい。正直、勝てる試合だったし勝ちたかった。しかしああいいう相手に点を取られなかったことは良かった。DF面は良かったと思う。

Q:オシム監督からの指示は?
(今日のシステム?)前線は前線、中盤は中盤、DFはDF同士で話していた。あんまり指示らしい指示はなかったが、自分たちで見ながらという感じ。相手のツートップを僕と駒野で見るようにオシムに言われた。あとは中盤の選手が抜けてきたところをしっかり見ること。

交代は怪我だったのですね。もう少し、見たかった。こちらも”指示らしい指示はなかったが”ということですから、やはり直接見るということが大きなテーマだったのでしょうか。


最後に、この中村俊選手のコメントが興味深いです。
試合終了後の中村俊輔選手(セルティック)コメント J's GOAL

モンテネグロ戦も2〜3回見たけど、何を求めているのかが何となく理解できた気がする。次はもっと走って連動性を高めれつつ持ってるものを出したい。