カタール戦 監督・選手会見

このコメントに尽きますね。
カタール戦後 選手コメント スポナビ

中村俊輔セルティック
オシム監督からは「アマチュアじゃないんだから、最後はきっちりと抑えろ」と言われた。今日は6−1くらいのゲームなのに、1−1という結果に終わった。点を決めなければいけないところで決められずに、与えてはいけないところでファウルしてしまった。

確かに、アマチュアっぽい失点の仕方でした。1点リードしていて余裕は日本のほうがあるにも関わらず、ゴール前のあの位置でカタールの間合いでセットプレーをさせてしまった。もっとプレーを邪魔するとか、壁の位置取りで主審が注意を与えるような間を取ってカタールのキッカーをイライラさせるとか、そんな余裕や経験が感じられませんでした。あおの場面で、守る日本選手の誰かから注意喚起を促すような大声の指示が出ていたのかどうか。そんなことも気になります。

 前回のアジアカップと比べて、カタールはそれほど弱くなかったけれど、そういう相手にボールを回せた。相手ボールになってもすぐにチェックに行くこともできた。あと少しのプラスアルファがあればいい。例えば、誰かがスペースへのランニングを増やしたりとか。

『誰かが…』という気持ちをみんなが持っていて、『自分が走る』という気持ちを持っていた人が少なかった結果じゃないのですかね。『この程度でもカタールに勝てるでしょ』という油断があったとは言いませんが、全員が『倒れるまで走る』と思ってやっているようには思えませんでした。

 オシム監督は「積み木を積んでいって、最後になって倒れた」と、最後は締めないといけないと言った。「俺は死ぬ気で試合に臨んでいるから、お前たちも同じ気持ちで行け」と。最後はだんだん熱くなって、顔も真っ赤になって、通訳も訳していなかった。

昨日の試合後にも書きましたが、あのまま何となく1−0で勝つよりも、あの場面で追いつかれて引き分けを喰らった方が次戦以降に臨む選手たちの必死度が変わってくると思うので、引き分けという結果も悪くないと思っています。特に、追いつかれた引き分けというのがこれ以上ない経験になる。本当に次以降が楽しみです。これで変われない選手たちなら、日本の力もそれまでの力ということですね、たぶん。


カタール戦後 オシム監督会見 スポナビ

――引き分けという結果になったが、ショックはあるか?

 ここに来て、それほどショックはない。(引き分けは)フットボールの要素である。今日の結果がグループリーグの終わりを意味するものではない。

――大会前の準備期間の短さと、今日のパフォーマンスについては?

(大会が)終わるまで待てば分かることだ。

本当に次戦以降が楽しみです。選手たちの頭の中が、この引き分けで完全にアジアカップモードに切り替わったと思うのですよ。『このままでは帰れない』という気持ちになればしめたもの。3試合で大会を終えてしまうのか、何試合戦うのか。日本はどんな大会の終わり方をするのでしょうね。