日本 - ベトナム

仕事を切り上げて何とか家に帰ってきたのが前半の10分過ぎでしたが、その時点でのスコアは0−1でベトナムがリード。『何があったんだ???』と頭の中で???マークが並ぶ中で、どうやらCKからのオウンゴールらしいですね。アジアンレフリーの不可解なPKや退場という状況は想定していましたが、まさかオウンゴールは想定の範囲外でした。『本当に今度は日本が2002年のロシアの立場になってしまうのか…』と一瞬思いましたが、見始めて数分後には中村俊輔選手の個人技による突破からのクロスを巻選手が落ち着いて押し込んで同点となりました。そのままのペースで日本が攻撃を重ね、前半終了前に遠藤選手のFKが直接決まって逆転に成功し、結果的には圧倒的な力の差を見せつけ、4−1と危なげなく勝利しました。


ただ、「危なげなく」というのが、本当に当てはまるのか微妙な場面もいくつかありましたね。前半のまだ試合がどちらに転ぶか分からない時間帯の中で、左サイドの駒野選手が自陣の深い位置でキープしすぎて相手にボールを奪われたり、右サイドの加地選手のアバウトなワンタッチパスが相手に渡ってカウンター攻撃を喰らったり。相手が明らかに自分たちより強いチームだったらやらないであろう軽率なプレーを行い、予想通り相手に奪われてしまう。試合終了間際にも3点のリードを自陣で安全に守るのか、それとも攻めるのかチームの意思が統一されていない場面も見受けられました。その辺りが成熟されていない未熟なチーム故の隙なのかもしれませんが、4−1とリードしている試合の中で5点目が必要な場面なのかどうか。終了間際の羽生選手のカードを貰う直前のトラップミスなどもそうですが(カード自体は自分で責任を取ったのだからしょうがないと思いますが)、無理をする必要がある場面なのかそうでないのか。中村俊輔選手と遠藤選手が交代でいなくなってしまったときに、ピッチ上でゲームをコントロールできる選手の不在を実感してしまいました。


ただ、そんな場面は見受けられたとはいえ、勝てば次からのトーナメントが優位に進められるグループリーグの3戦目できっちりと勝つことができたのは良かったです。次までに少し間があるようなので、きっちりとリフレッシュして次の試合に臨んで欲しいと思います。試合については以上短めに。


現在もテレビのニュースで取り上げられていますが、今日は新潟で被害の出る大きな地震がありました。今日の試合を楽しみにしていた方の中にも、今現在避難所に避難している方もいらっしゃるでしょう。家が壊れている映像を目の前にしたら、サッカーの試合の中の出来事など小さなことと思えてしまいます。被害にあわれた方にはお見舞いを申しあげますとともに、一刻も早くまたサッカーをやったり見たりすることができるような生活が戻ってくるようにお祈りしています。