オーストラリアですか…

お久しぶりです。
丸二日にわたって更新をしないと随分久しぶりという感じがしてしまうのは、ある意味病気かもしれませんね。ちょっと本業が忙しかったり、地震の映像が衝撃的だったり、ツール・ド・フランスを追いかけるのが忙しかったりと、なかなかまとまった時間がとれずにいます。日本代表のベトナム戦も随分と昔のように感じますがまだほんの2日前なのですね。


ベトナム戦後 オシム監督会見 スポナビ

――失点して、選手が慌ててゴールへ(点を取りに)動いたことについては?

(失点につながる)ミスをしたことが問題だ。こういう試合は、いかなる状況が起きても対応できるよう準備していなければならない。立ち上がり、われわれは少しナーバスになって、向こうの方がアグレッシブだった。ラッキーだったからと言わないが、すぐに取り返すことができたので、その後の展開が楽になった。前半のベトナムは、人数をかけて中盤を支配し、われわれをブロックすることに成功していた。そして、日本の選手たちの近くで、ベトナムは数的優位を作り、ある程度(ゲームを)コントロールした。しかし、そこで日本は踏みとどまることができた。ベトナムの戦術がいかなるものか、選手がすぐに理解したので、平常心を取り戻すことができた。選手が自分たちで判断をしたということだ。

私が意図を読み違えていなければ、この部分はオシム監督が珍しく選手を褒めてますよね? 本音を素直に話すタイプの監督ではないと言うことは百も承知ですが、それでもリンク先の試合中のベンチでの笑顔は珍しく気持ちが素直に表れている瞬間ではないでしょうか。
『選手が自分たちで判断をしたということだ』という言葉がありますが、こちらの選手のコメントとも一致します。
ベトナム戦後 選手コメント スポナビ

加地亮(G大阪)

 最初は高さのない相手に対して放り込んで、間延びさせるのがゲームプランだった。失点は立ち上がりだったし、まだ余裕があった。1−1に追いついてほっとしたわけでもないし、慌てずにやれた。相手がへばってきたら、パスを回して戦おうという約束事があった。失点を除けばプラン通りに行った。

私が試合を見始めたのは失点した直後からでしたが、放り込んで間延びさせるような展開はほとんど行われていませんでした。まあ、日本が戦い方を変えたことと思わぬ先制をしたベトナムが少し引いたことがミックスした状態から見始めたのかもしれませんが、落ち着いてボールを動かしているように感じました。


話題は変わりますが再びオシム監督のこのコメント。

――ベトナムのパフォーマンスについては?

 ベトナムには2つの顔があると思う。つまり前半のフレッシュなベトナムと、後半の体力が落ちたベトナムだ。それらは、まったく違うチームだった。前半のベトナムはフレッシュでいいゲームをしていた。運動量があり、テクニックを駆使したボール回しで、われわれを慌てさせた。グループリーグ全体を通じて、彼らが突破をしたのは、それにふさわしい力を持っていたからだと思う。後半のベトナムについては、いずれ別の機会に。

「どこかで聞いたことがあるようなコメントだなぁ…」と思っていたのですが、そういえばJリーグ開幕直後とかに日本代表がブラジルなどの強豪国相手に試合をしてもらっていたころに、相手の監督さんが言っていたようなコメントですね。多分にリップサービス的な要素はあると思いますが、控えめに考えようが謙虚に振舞おうが、やはり現在の日本はアジアの中ではいつの間にかそういう立場に立っているのかもしれませんね。


そして、次の対戦相手がオーストラリアに決まりました。日本にとっては昨年の6月に惨敗をさせられた相手であります。アジアの公式戦で中東の強豪国を相手にしたり韓国を相手にしたりするのも面白いのですが、それ以上に今ならオーストラリアとトーナメントの真剣勝負で試合をするのが最高に面白いでしょう。残念ながら試合をリアルタイムで見られるかどうかは未だ不透明な状況ですが、非常に楽しみな週末になりそうですね。
ピレネーもあるし(笑)。