ツール・ド・フランス 第11ステージ

平坦ステージでまったりした1日になるのかと思いきや、アスタナの奇襲で緊張したレース後半となりました。逃げグループと集団のタイム差が7分ぐらいに広がった時に「あとはゴール前かな」と油断したのですが、横風区間でまさかのアスタナの急な全力引きがくるとは思いませんでした。
確かにアスタナはヴィノクロフの楽車以来、チームとして受身というか守りの印象が強く、ヴィノクロフを守るがゆえにチームとしてどんどん沈んでいくという悪循環にはまっていましたが、ここに来て攻めるアグレッシブなレース作りをしてくるとは…。チームとしてのアピールの部分や実質的な総合争いの部分など、様々な事情が見え隠れしてとても面白い平坦ステージでした。


そのアスタナの動きを受けて中切れ以降のグループに飲み込まれてしまった総合争いのモローや、ポイント争いのツァベルなど、辛いステージになるのかと思いきや、アスタナの引きに乗っていて絶対的に優位と思われていたボーネンがゴール前で楽車に巻き込まれてしまったり、本当に先の展開が読めないステージでした。ボーネンが楽車に巻き込まれていると分かった時は、「漁夫の利」ってのはないもんだと思ってしまいました。サイクルロードレースは人生そのもの?!