湘南 - ヴェルディ

これが、サッカー。そう思わないとやり切れない試合でありました。
ロスタイムに追いつかれて引き分け。もちろんロスタイムに追いつくこともあったし、追いつくことがあれば追いつかれることもあるでしょう。でも、やはり、きつい。


ただ、チームを責める気にもなれないのです。どこかで手を抜いていると感じる部分があればその不甲斐なさに怒る気にもなるけれど、最後は選手たちの足が止まったとは言え60分から70分ぐらいまでは前線からの守備も効果的だったし、守備陣も体をはっていた。試合の流れというものがあるのなら、この試合は引き分けになる流れだったと諦めるしかない試合なのでしょうね。前半の終了間際に退場者が出たにも関わらずまったく闘志の衰えなかった湘南が凄かったと考えるしかありません。同点後の更なるセットプレーでジャーンのヘディングシュートが決まっていれば悪夢の逆転負けも有り得たし…。


4バックでやっているスタメンのDBの2人のうち、戸川は怪我で交代、もう1人の土屋はイエロー2枚で退場と2人共試合終盤には失っていたというのは痛かった。この試合としても痛いし、次節以降にとっても痛い。丈二台風のカード暴風が吹き荒れたのはヴェルディにも湘南にも同じでしたが、戸川の怪我が重傷でなければいいけれど…。
ロスタイムの引き分けはショックだけれど、負けなかったから良しと思うしかないですね。第3クールを終えて11敗ですが、第1クールだけで7連敗を喫し、その後の第2、第3クールを4敗だけで乗り切ったのですから、良くチームを立て直したと言うべきなのでしょう。現在の順位は4位ですが、負け数でも4位ですから、本当に良く立て直した。この試合でも前線からの守備が効いていて7連敗をした頃の脆さはなくなっていたので、後は第4クールに期待します。


かくも濃密なロスタイム スポナビ 「続・こちらJ2最前線特報部」 海江田哲朗さん