U-22日本 - カタール

helguera2007-09-12

国立競技場に行ってきました。
昨夜からの日本代表3連戦でしたが、女子日本代表ワールドカップの前半だけを見て、後半を録画に頼り、日本代表スイス戦は録画、そしてU2カタール戦はスタジアムで見ることができました。3試合270分の内ちょうど半分を見たわけですが、どうも美味しい135分を見ないで、それ以外の135分を見たような気がするのは気のせいでしょうか。オシム監督は「リスクを冒せ!」と言いますが、親善試合と仕事と公式戦を比較検討したときに、公式戦 > 仕事 > 親善試合 という順位付けになりました。リスクを冒せずに申し訳ないです。


国立競技場に到着したのは18時40分ごろでしたが、その時点ではかなりの空席がスタンドにあってどうなることかと心配しましたが、試合開始の19時20分にはゴール裏はかなり埋まりました。最終的には観衆23,163人だったようで、良かった良かった。到着時点での客足の鈍さを見たら1万人割れの心配もしてしまいましたから。


その優先順位を最上位に付けたU22日本代表ですが、本当に不思議なチームです。最低限の結果は残すが、それ以上の結果は残さない…。前半6分で先制した上々の滑り出しでしたが、時間の経過とともに追い詰められていく。本田拓選手の2枚目のイエローカードは妥当なものだったのかどうか反対側からでしたのでよく見えませんでしたが、アジア予選に不意のカードは付き物なのでしょうがないと言えばしょうがない。


まあ、カタールというチームを見ていて、「日本の引き分けはあっても負けはないチームだな…」と思ってしまいましたし、カタールから見たらカウンターこそが得点チャンスであって、1人足りなくなったとしてもその時点でリードしている日本が守り優先になってしまったらより得点の可能性は低くなるだろうと思っていたからです。本田選手の退場後にピンチがいくつかありましたが、「最悪でも同点までだろう」と思って見ていました。本当は前がかりになるカタールの裏を取って追加点を決められるようなチームなら強さも磐石なのですけれど、ねぇ。


また試合途中で先制点をあげた梶山選手が怪我で交代してしまいましたが、「この交代でどれぐらいチームのバランスが変わるのだろう」と興味深く見ていましたが、想像以上に攻撃の手詰まり感が出てしまったように感じました。このチームの中盤で相手と味方の意表を突くパスを供給していた梶山選手ですが、やはり攻撃時の大きなアクセントになっていたのですね。梶山選手の交代後に退場者が出て攻撃の閉塞感が余計に高くなってしまったこともあると思いますが、居なくなって分かる梶山選手の存在感でした。


それと梶山選手にも時に感じることですが、水野選手や家長選手などの、トリッキーだけれども軽い前線のプレーが非常に気になりました。相手の意表を突くには必要なことかもしれませんが、リーグ戦や親善試合などと違って1点や1敗の重みが大きくことなる代表公式戦の予選の中で、例え前線とは言え攻撃の組み立ての段階で不用意にボールを失うのは非常に危険に思えてなりません。勝負どころの試合で不用意に失ったボールからカウンター攻撃などを喰らわなきゃ良いのですけれど…。取り越し苦労かな。


とにもかくにも、当面のライバルをホームで撃破してグループ首位を確保しましたし、ホームでの勝利というミッションは達成しました。それでも先行きの不安感が大きく漂うのは何故なのでしょうね。監督のやりたいことやチームの意図が見えないからでしょうか。今日のしあいでもアイデアのあるセットプレーなど「おぉ!」と思うプレーもあっただけに、追加点を奪い試合を決めることができなかったのが残念です。毎試合出たとこ勝負、そんな感じが漂う不思議なチームです。監督の問題なのか選手の問題なのか。うーん、監督の影響の方が大きいのかな。