徳島 - ヴェルディ

テレビの前でしたけれど、それでも疲れました。とにかく、勝って良かった。
今日の試合に勝たないと、天皇杯での選手起用がまったくの無駄になってしまいますからね。


徳島との対戦はあまり良い記憶がないのです。勝ったとしても、厳しい競り合いになる。ちょっと油断をすると、徳島の鋭い出足にやられてしまう。そんな印象の徳島戦でしたが、開始早々に良い形で先制点が入りました。徳島がヴェルディ陣内に押し込んできていた開始直後でしたが、思わぬ形でヴェルディにチャンスが転がり込んできました。前半4分、徳島のCKがニアに短いボールとなり、それをディエゴ、フッキとつないでヴェルディがカウンターを仕掛け、フッキが突破しかかったところでフリーの広山にパス。これを広山が落ち着いて切り返し徳島DFを交わしゴールに流し込みました。この場面、フッキの突破を止めかけた徳島のDFがクリアを空振りし、それが再びフッキの足元へ戻りました。ラッキーな形での先制点でしたが、それでもプレッシャーのかかるこの時期の試合に先制できたことは大きかった。その後のヴェルディの徳島に押し込まれっぱなしの展開を見たら、先制点の持つ意味がことのほか大きな試合でした。


ヴェルディ1−0でリードのまま、試合は後半に突入しましたが、後半開始から徳島の一方的な攻撃にさらされてしまいました。とにかく徳島の出足が良く、それに対するヴェルディの出足は重い。天皇杯で主力を休ませたにもかかわらず徳島に走り負けていました。特に怪我の影響か連戦の影響かは分かりませんが、フッキの動きにキレがなかった。後半にいたっては2試合連続のスタメンだったシウバなんて、どこにいたのか分からないぐらい。ディエゴがまあまあ動けていましたが、このまま1点差では追いつかれそうな雰囲気の後半でした。


しかし、後半20分の数少ないヴェルディのCKから、最後は萩村(か土屋?)が押し込んでリードが2点差となりました。これでほぼ勝利は確信しましたが、それでも徳島の戦意は衰えず、ヴェルディゴールに迫られまくりでした。そんな場面でもヴェルディの4バック+2ボランチの6人で作った守備ブロックが柔軟に対応し、徳島に得点を与えませんでした。このまま徳島の猛攻を受け流したまま試合を終えるのかと思い始めた後半40分、再びCKからニアで萩村が流したボールをディエゴが完璧に合わせて追加点を奪い、試合の幕を引きました。


1−0でも3−0でも勝ち点3は変わらないのですが、他会場の経過を見ると1点差の試合は本当に怖い。ヴェルディも湘南戦で1−0で逃げ切れなかったのは記憶に新しいところですが、セットプレーから2得点を追加できたことが大きかったですね。昨シーズンから今シーズンの前半にかけては、セットプレーから失点はしても得点の気配は感じられなかったのですが、ここにきてようやくセットプレーが嵌ってきたのが大きいです。札幌戦といい今日の徳島戦といい、カウンター&セットプレーというのがこの第4クールで嵌ってきたのは心強い。
あと7試合、毎試合痺れる試合が続くのでしょうね。でも、昨年はこの時点では蚊帳の外でしたから、痺れることもまた気持ち良いです。