ケアンズの旅 5日目 そしてヴェルディ - 湘南戦を少しだけ

helguera2007-10-17

ようやく自宅に帰ってきました。
ケアンズのホテルをチェックアウトしたのが現地時間の午前8時(日本時間7時)でしたが、空港での待ち時間や約8時間のフライト時間。そして成田空港から埼玉県の大宮駅までの直通バスに乗り、大宮駅で路線バスに乗り換え自宅に到着しました。全部で15時間の移動となりました。我が家の目標というか理想は「年に1回ぐらい海外に行けたらいいなぁ」という感じなので、もちろん海外旅行は私にとって非日常の出来事です。成田空港もそうめったに行くところではないし、ONライナーという大宮と成田空港を結ぶ直通リムジンバスに乗るのも非日常の世界です。でも、大宮駅から地元の路線バスに乗って車内放送で「○○の××屋は△△停留所の正面」などという広告放送を聞いた途端「あぁ、日常だ…」と現実に引き戻されました。あーあ。


さて自宅に帰って荷物を解き、軽く食事などをしながらテレビを見ていると、どうも亀田ファミリーに対するテレビ局の風向きが随分と変わったようで…。まあ、私はあまりボクシングには詳しくないのですが、テレビ局の変容ぶりはなんだかなぁと思います。たまたまTBSのニュース23を見ていたのですが、街角インタビューの中で、亀田ファミリーに対するコメントの中に「(それを今まで煽ってきた)TBSの責任もあるでしょう」という意見と、「偶像を作ってきたマスコミに対する批判も必要」という意見をさりげなく放送していましたね。もちろんあれだけ煽り倒した自分たちへのTBSなりの自己批判なのかもしれませんが、インタビューを放送するかしないか取捨選択ができるTBSが敢えてこの意見を流すことに対し、『そろそろ街の人もこんなに批判してますから、私たちTBSも手を引きますよ』という伏線を張っているように感じてしまいました。考えすぎかもしれませんけどね。


で、そんなことをしながら一息ついて、さて録画しておいたヴェルディ戦と日本代表戦のどちらかを少し見ようと思ったのですが、私の右手は迷わずヴェルディ戦を選んでいました。日本代表も大事だけれど、やっぱり今はヴェルディが一番大事というのが正直なところです。五輪代表戦までの限られた時間だけだったので試合開始からシウバが移籍後初得点を取ったところまでを見たのですが、勝敗云々よりもなんだか”じーん”ときてしまいました。
前半の早い時間帯からヴェルディの守備はフッキ以外全員が激しく行くし、ベテランの萩村や土屋が躊躇なく体をはる。元々攻撃的な選手のはずの飯尾やシウバがバイタルエリアまで戻って守備をしているし、昨年は何をやってよいのか戸惑っているように見えたキャプテン大野が守備に重点を置きながらここぞという場面では前線に顔を出し、ためらいなくシュートを放つ。


チームの中での攻守のバランス、同じチーム内でのライバルでもあり仲間でもあるバランス。自分の仕事は責任を持ってこなした上で、チームメイトを助けるためにさらにハードワークをする。J2降格を境にチームが大きく入れ替わり、チームでありながらチームになっていない状態が1年半に渡って続きましたが、ここにきてようやく本当のチームになったのではないかと思いました。それがラモス監督の監督としての成長によるものなのか、それとも偶然の賜物なのかは分かりませんが。良いチームになったなぁと。私がヴェルディを応援していることを知っている人は、「最近ヴェルディ調子いいね」と声をかけてくれますが、勝敗と言う表面上の出来事だけではなく、このようなチームの熟成が本当に嬉しいです。


審判の判定にイラついているフッキに対し、必死でなだめる土屋。シウバの移籍後初得点を自分たちの得点以上に喜ぶフッキとディエゴ。後半の日程を見た時に「10月に5試合もあって、11月は1節休みもあって2試合しかない。休みが10月にあれば良かったのに…」と思っていましたが、現在のチーム状況なら10月にこれだけ試合があることも怖くないです。いや、むしろラッキーだったのかもしれませんね。今シーズン、J1昇格圏内に入れるのかJ2残留になるのか結果は分かりませんが、今のヴェルディというチームが見られるのがあと6試合だけというのはちょっと残念な気がします。入れ替え戦にまわればあと8試合ありますが、できれば6試合の方向でお願いしたいところです。