U22 カタール - 日本

負けるべくして負けた試合。そう感じました。
確かに日本の選手はうまいです。でも、1−0で逃げ切れるほどに実力差があるわけではない。1−0の状況の中で2点目が取れなかったし、取りにいく気持ちが見えなかった。勝負どころで攻撃にかける人数が少なすぎたことが残念です。


カタールが強いとは思わないけれど、カタールはハイリスクを賭けてハイリーターンを得た。日本はローリスクでいってローリターンしか得られなかった。どれだけこの試合にリスクを賭けて勝ちにいったかどうか、それが試合結果につながっただけに感じます。最終予選を通じて2点目が取れないチームであることがこの結果のすべてなのではないかと思っています。「最低限の結果を出すチーム」と言われていましたが、最低の計算が少しでも狂えば、すぐに足元をすくわれてしまう。やはり、やるなら叩きのめさないと。叩きのめせなくても、叩きのめす覚悟でいかないと。その部分の弱さを感じます。弱いのは選手なのか、監督なのか。監督の弱さに感じます。


最後のPKですが、あの場面で手を広げていて当ってしまえばPKは仕方ないでしょう。それより、2点目が取れなかったことのほうが問題の根が深いと思います。これで本当に後がなくなったこのチームが、残り2試合、どのように腹の据わった試合を見せてくれるのか非常に楽しみになりました。逆説的な言い方になりますが、この程度のカタールの上をいけないようなら、本大会に出てもしょうがないと思うので、ここから2試合が本当の底力を見せるチャンスです。強さを見せろ。


必然の敗戦 スポナビ 渡邊浩司さん