大宮 - 広島

helguera2007-10-20

駒場スタジアムに行ってきました。
と言っても、別件があって試合を見ることができたのは後半45分間だけでしたけれど。(「おまえに別件など、ないっ!」ってことは言わないで…)


さて、前半を見ていないので、試合についての感想は少しだけ。今日はバックスタンドの2階から見ていたのですが、両チームともまったりしたサッカーの展開でした。残留争いの直接対決とは言え、勝ち点差は5点ありますから、広島としては引き分けでもOK.そういう広島のスタンスは分かるのですが、勝たないと何も始まらない大宮の攻撃までまったりしているのは気になりました。大宮の攻守の切り替えの遅さというか、マイボールになってもほとんどの選手が歩いていて、切り替えて走り出す選手はボールの近くの1〜2人だけ。これでは大宮の攻撃はスピードアップもしないし、波状攻撃もかけられない。攻撃の凄みがまったく感じられませんでした。


また、今日はカメラに望遠レンズをつけてヒロシマノゴールの前で大宮の得点シーンを期待して写真を撮っていたのですが、とにかくボールが入らない。試合の流れの中でサイドにボールが入った時に、中央へのクロスを予想して狙っているのですが、クロスが入らないまま広島ボールになってしまったり、クロスが入ってきても選手の遥か頭上を通過して、ボールの軌道を見上げる選手の表情ばかりふぁったり。
大宮の攻撃でサイドのクロスからニアサイドに飛び込んできた選手がピンポイントで合わせるという攻撃はイメージできないので主にファーサイドを狙っていたのですが、ファーサイドの遥か上をボールが通過して流れていく。何とも絵にならない大宮の攻撃でした。


引き分けの気配も漂い始めた後半の35分過ぎ、唯一得点の気配を漂わせていた大宮のデニス・マルケス選手の突破からゴール前の混戦になり、それを途中交代の若林選手が押し込み大宮が決勝点を挙げました。この場面ではスピードに乗ったデニス・マルケス選手の突破に合わせ、大宮の選手が何人もゴール前になだれ込んできましたから、攻撃に迫力がありました。

泥臭い得点でしたが、サッカーを綺麗にやり過ぎる傾向のある大宮の攻撃に足りない何かが含まれているように感じました。体をはって守るのと同様、体をはって得点すると言うか、潰れながらも味方を生かす攻撃と言うか。
とにかく、何とか大宮が希望をつないだ試合となりました。


大宮は今日の広島戦から始まり、横浜FC、大分、甲府と残留争い直接対決4連戦を勝利と言う最高の形でスタートすることができました。また、ホーム大宮公園サッカー場が改装中ということで間借りをしていたコ駒場スタジアムの最終戦を勝利で飾ることができました。いいことばかりにも感じますが、それでも気になる点がありました。集客のためか、随分とタダ券を配ったのか、今日のバックスタンド2階には子供の姿が多かったのですが、そこには厳しい残留争いという雰囲気はまったく感じられず緩い雰囲気が満たされていました。直接の集客も重要ですし、将来に向かっての地道な種まきも重要なのは分かりますが、いくら客席が埋まってももう少し客席から緊張感が出ないといけないような窮地に追い込まれていると思うのですけれど、ねぇ。