入替戦 広島 - 京都

京都、やりましたね!
やはり今シーズン直接戦った京都に圧倒的に親近感を覚えてしまうので京都を応援しながら見ていましたが、広島も京都も両チームの気持ちがバシバシ伝わってくる試合でした。一歩間違えばヴェルディが戦っていたかもしれない今季の入替戦でしたが、ここまで究極の緊張感の中で勝ちあがる気持ちと言うのは、凄い快感なのでしょうね。味わってみたいような、やはり遠慮したいような。


180分の試合で前半を京都が1点リードしている状況の今日の試合でしたが、アウェイゴールを考えれば広島が1点を取れば逆転するという、京都にとってはリードと言っても非常に危ういリードしかありません。試合開始から広島が圧倒的に攻め立てますが、本当に1点が遠い。前半だけで広島に何度決定的なチャンスがあったことか。どれか1点が入れっていればまったく様相の違う試合になったのでしょうが、入りませんでした。


ハーフタイムに加藤監督が修正し3バックから4バックに変えて中盤とあわせ広島のサイド攻撃をケアし、前線をどんどんフレッシュな選手に切り替えながら京都が攻勢を強めていきました。前半は広島ペース、後半は京都ペースとも言えますが、広島が得点をするなら京都が攻勢を仕掛けた後半ではないかと思っていたのですが、ポストやバーに嫌われて最後まで広島の得点は入りませんでした。


ここまで来ると「どちらが勝ちたい気持ちが強いか」というよりも、もう運としか言いようがないのではないかと思います。ただ、やはりその運を引き寄せるのは、チームの気持ち、選手の気持ち、監督の気持ち、スタッフの気持ち、サポーターの気持ち、そんないろんな人々の気持ちの総和が上回った方になるのかな。まったく論理的ではありませんが、「残りたい」という気持ちよりも「上がりたい」という気持ちの方が、J2で苦労を積んできた分だけ強いような気がします。


京都の皆さん、本当におめでとうございます。来季はぜひまだ行ったことのない西京極に伺いたいと思っています。
そして広島の皆さん、今日から苦しいオフシーズンが始まり、選手が流出したりと更なる厳しさが襲うのかもしれませんが、この悔しさをバネにぜひ来季の頑張りを願っています。本当に痺れる良い試合でした。