ACミラン - ボカ・ジュニアーズ

16日はどうしても外せない用事がありテレビすらリアルタイムでは見ることができず、帰宅して録画した前半だけを見ました。そして今日帰宅してから後半を見たわけですが、結果を知って見ていてもとても楽しめる試合でした。前半は拮抗した攻め合い、後半はミランが弾けてしまいましたが、それでもやはり面白かったです。
何が楽しいって、審判が上手いので見ていてストレスを感じないというのも大きいですけど。ピッチ上の22人の選手+1人の主審が別世界です。日テレの実況+解説*1だけが困ったいつもの日常レベルでした。


お互いにボールを大事にし、パスを大事にし、自分たちの動きを大事にする。点差はついてしまいましたが、実は点差がついてからのボカの攻撃に鳥肌が立ちました。どの選手が放つミドルシュートも早くて低くて強い。もちろんカカのプレーのやわらかさや、インザーギのポジショニングと動きなおし、セードルフの神出鬼没さなど、ミランの選手も凄いんですけど、点差がついてからの「このままじゃ帰れない」という悲壮な雰囲気さえ漂う攻撃の迫力に痺れました。”考えて走るサッカー”ではなく、”体に染み付いたサッカーの本能で走るサッカー”とでも言うべきか。まあ本能と言うよりは”考えて”などという悠長なものではなく、”研ぎ澄まされた判断”が極限まで早くなったものなのだと思うのですけれど。


来日する時期が試合ギリギリだとプレーの中で最高の判断ができにくいのかもしれませんが、今回のミランのようにコンディショニングを充分に考えた来日だと、やはり一つ一つのプレーの迫力が違いました。今年のトヨタカップは面白かったです。

*1:解説が2人ともヴェルディOBなのが辛いところ…。テレ朝のうるさい解説の方もヴェルディOBか…。