サッカーキャスト 2007日本サッカー10大ニュース

数日前、都内某居酒屋にてサッカーキャスト年末スペシャルということで、いつものメンバーに豪華ゲストメンバーを加えて、それぞれの考える”2007日本サッカー10大ニュース”を収録してきました。あくまで収録がメインで忘年会ではありませんよ(笑)。でも、ほとんど忘年会だったけれど…。


今回はいつものメンバーのケットさん発汗さんに加え、講釈師武藤さんや川渕総統(清水サポさん)やおとうさん(磐田サポさん)という男6人が居酒屋の狭い座敷に集まる豪華スペシャル版です。居酒屋ノイズはご勘弁願います。あくまで忘年会じゃありませんから(笑)。


第20回 2007年日本サッカー10大ニュース SoccerCast



一応、私エルゲラが選んだ10大ニュースは以下にテキストを残しておきます。




第10位 G大阪のナビスコ制覇
今や日本の秋の風物詩にさえなった国立でのナビスコカップ決勝。晴れ渡る青空の下、青黒のG大阪と水色の川崎の綺麗なコントラストの戦いの中、G大阪がナビスコを制覇しました。PK戦の末に千葉に敗れた時もスタジアムに居たので、G大阪の優勝が印象的でした。


第9位 広島・京都の入替戦
単純な選手のネームバリューの足し算では圧倒的に広島の方が優位だったと思う今年の入替戦でしたが、2試合戦った結果、僅差で京都が逃げ切りました。実際にピッチ上で戦うのは選手ですが、やはり監督も含めたチームの掛け算の結果の差が表れた今年の入替戦です。


第8位 横浜FC甲府の降格
毎年J1から降格してしまうチームは必ずあるのですが、そろそろJ各クラブの中で予算規模によるチームの住み分けがはっきりしてきたように思います。やはり営業収入が20億円前後のクラブがどうしても昇格降格のエレベーターに巻き込まれ、30億円を超えるチームは飲み込まれない。例えば甲府などは決して悪いサッカーではなかったと思いますが、営業収入20億円の壁というものがあるように感じる今年の降格チームでした。


第7位 アジアカップ4位
前2回の大会は優勝しているアジアカップですから、4位という結果に弱冠の消化不良感もあり、でもそれぞれの試合の中で進化を感じることもあり。よくやったと言い切れるほどでもないけれど、悪かったわけでもない、微妙なアジアカップ4位という結果でした。


第6位 浦和ACL優勝
最終的にCWCの3位となったわけですが、それ以上に私はACLを優勝したことに価値があったと思っています。国内のリーグ戦を戦いつつ、アジアの過酷なアウェイ戦も戦うというACLの優勝はもっともっと評価して良いのではないかと思っています。その結果、国内のリーグ戦では終盤失速して優勝を逃してしまいましたが、今年の浦和のACL優勝は称えられるべき結果だと思っています。


第5位 我那覇問題
これについては黒なのか白なのかは分からないのですが、そのような結果以上に手続きに問題があったように感じます。国内にドーピング規定は作ってありましたが、実際にきちんと運用する下地ができていなかったのではないか。そのような手続き上の不備を感じてしまった問題でした。


第4位 北京五輪出場決定
予選を突破してオリンピック出場を決めたことは非常に喜ばしくめでたいことなのですが、そこに辿り着く過程の中での反町監督の迷走ぶりが印象的でした。それぞれの選手に好不調の波や怪我などの問題はあったと思いますが、昨年の準備段階を有効に使えていたのかどうか。ちょっと迷走というか青息吐息の結果、ゴールに辿り着いたような出場決定でした。


第3位 鹿島J1優勝
終盤の浦和の失速はあったとはいえ、鹿島の追い込みは凄かった。基本的にはJ2のリーグ戦を主戦場としていたので鹿島の試合をほとんど見ていませんから戦い方については何とも言えませんが、終盤にあれだけ追い込んでの優勝は見事でした。


第2位 オシム倒れる
病気の発病というのは人智を超えた運不運のようなものもあると思いますので、脳梗塞で倒れたということはどうしようもない事だと思いますが、とてもショックな出来事でした。そしてそのショックに更に追い討ちをかけるような日本サッカー協会の動き。”はじめに誰々ありき”というような新監督人事がどうもすっきりしませんでした。岡田さんは日本人監督として非常に優秀な方だと思いますが、それでもちょっと協会のやり方に割り切れないものを感じてしまいました。


第1位 ヴェルディJ1昇格!!!
大多数のサッカー好きの方とは大きく異なる第1位かもしれませんが、今年の私にとってこれ以上大きなニュースはありませんです。開幕直後の好調な滑り出し(5試合で4勝1分)で喜ばせておいて、その後の地獄の7連敗…。あの時点では昇格は随分と遠くに感じましたが、その後3バックも取り入れチームを立て直し、最後の第4クールには8連勝も含む9勝3分で乗り切り、見事自動昇格圏内の2位に滑り込みました。最後の数試合は痺れたなぁ。昇格の瞬間の気持ちは、優勝とはまた違ったこみ上げるような喜びがありますねぇ。あぁ、良かった!

2007年日本サッカー10大ニュース


1. ヴェルディJ1昇格 〜 地獄の7連敗からの脱出
2. オシム倒れる 〜 不可解な監督交代
3. 鹿島J1優勝 〜 奇跡の追い込み
4. 北京五輪出場決定 〜 反町監督青息吐息
5. 我那覇問題 〜 疑惑の手続き
6. 浦和ACL優勝 〜 引き換えに終盤の失速
7. アジアカップ4位 〜 消化不良感と進化
8. 横浜FC甲府の降格 〜 営業収入20億の壁
9. 広島・京都の入替戦 〜 戦力は選手の足し算か監督の掛け算か
10. G大阪ナビスコ制覇 〜 国立での借りを返す


番外 トルシエFC琉球の総監督に就任 〜 お騒がせ男の再来日


最後に番外ということで、トルシエFC琉球の総監督に就任をあげておきます。これについての結果が出るのは来年以降ですが、とにかく注目が沖縄に集まって、日本サッカーの裾野がもっともっと広がる結果に結びつくと良いなと思っています。