W杯予選前日ですが…

ワールドカップ予選の初戦であるタイ戦前日ですが、どうも気持ちの盛り上がりがなく、いまひとつ不思議な心境でいます。明日は(もう今日か…)地元さいたまでの開催なので応援に行く予定でおりますが、新聞報道によるとどうもチケットの売れ行きも芳しくないようですね。かく言う私も昨年までだったら国立の2試合も含めて3試合皆勤していたでしょうが、今年は行く気になるのは明日の試合だけですから、やはり何かが気持ちの中で切れてしまったようです。


実際に今現在でも、「日本代表のW杯予選がどうなるか」よりは『今年のヴェルディはJ1に残留できるか』の方が深刻な問題なわけで、「岡田さんがどんなチームを作るか」よりは『新監督の柱谷哲さんがサポーターを凍えさすようなチームを作っちゃうんじゃねーか』ということが心配でしょうがない。ここ3年のリーグ戦の中で、降格したシーズンと昇格したシーズンという絶望と歓喜を味わってしまうと、やはりサッカーに対する接し方もどこか違ってしまうと言うことは否めないと思います。ワールドカップ本大会での日本代表の得点も嬉しいけれど、それと同等以上に日本の片隅で行われているJ2リーグ戦の1試合である仙台戦でのディエゴの同点ゴールや、愛媛戦での船越の勝ち越しゴールが嬉しい。敢えて言いますが、”たかがJ2”の数ある試合の中での1ゴールのほうが、日本代表の得点よりも嬉しい体になってしまったと言うことなのでしょう。


リーグ戦は現実であり、日々の生活である。代表戦はハレの舞台であり、夢や希望である。そんな気がしています。だからこそ代表には夢を見たいし理想を追い求めて欲しい。クラブの限られた予算や選手層の中でのチーム作りには夢や理想よりも現実を追い求めなければ仕方がない部分もあり小さな村の中での監督交代もしょうがないと思いますが、潤沢な資金を持っている協会がもう少し夢を見させてくれるような監督選びの選択肢はなかったのか。まあ、予選前日に言っても詮無きことだと思いますが、その辺りが随分と熱が冷めてしまった大きな理由なのだと思っています。応援するクラブでも現実を突きつけられ、代表でも現実を突きつけられてしまうのでは、どこで夢を見れば良いのか…。まとまりがなく伝わりにくい文章かもしれませんが、前日まで来てもいまひとつ盛り上がらない現在の偽らざる心境です。


でも、明日の試合で日本代表の敗戦を願っているとか言うようなネガティブなものではなく、やはり試合には勝って欲しいです。それは間違いのないところですが、ディエゴのゴールや船越のゴールやフッキのゴールで盛り上がったように、明日の日本代表のゴールで自分がどれだけ盛り上がれるのか、自分自身でも興味深いです。まさかノーゴールなんて、ないですよね?