高遠・駒ヶ根 桜の旅

helguera2008-04-15

満開の桜の花を見に、伊那地方の高遠、駒ヶ根に行ってきました。。
更新が滞っている最近ですが、決して東京ダービーに無残な敗戦をしたから世捨て人のように身を隠していたわけではなく(笑)、一年に一度の桜の時期を楽しみたいからですよ。おかげでナビズコ杯での大敗も見なくて済みましたけれど…。


自宅を出たのが前日14日の午後10時。 高速をひた走り、深夜1時に伊那のビジネスホテルに到着です。 ホテルを出たのは翌朝の6時半、本当に寝るだけでした。窓の外を見ると幸いにも青空が広がっています。車に乗り込み、高遠城址公園まで渋滞にあうこともなく、7時前には駐車場に到着しました。 日中は観光バス専用になる城址公園すぐ下の駐車場ですが、午前10時までは普通車も停められるということで、早速車を置いて公園内に入りました。
7時前だと言うのに、かなりの人。 でも、桜も満開、青空も全開。桜の花のボリュームに圧倒されそうな、見事な桜の花でした。

約2時間半城内にいて公園内を3周はしたのですが、駐車場を出る9時半ごろには観光バスが次々と到着し、駐車場も渋滞、高遠の町にアクセスする道路も大渋滞。 大変なことになっていました。


混雑する高遠城址を離れ、ダム湖の反対側にある勝間薬師堂へ。
ここには見事なしだれ桜がありますが、観光バスが来るような場所ではないので、カメラマンの間にも殺気立ったような雰囲気はなく、思い思いのアングルから撮影を楽しんでいました。

下から見上げる写真も良いのですが、この桜を上から見下ろすと先ほどまでいた高遠城址公園がピンクに染まっているのが遠望できます。

春ですねぇ。


高遠を離れ、伊那IC近くの青い塔で定番のソースカツ丼を食べ、高速に乗って隣の駒ヶ根ICへ。

IC近くの光前寺のしだれ桜はまだつぼみだったので、近くでお地蔵さんを撮って今回のメインイベントである駒ヶ根市の中沢地区に向かいました。


まずは蔵沢寺。
中沢地区そのものが観光バスが入れるようなエリアではないのですが、それでもこの蔵沢寺にはカメラマンの撮影ツアーのような中型小型のバスが2台入っていました。 でも、バスはお寺の近くまで入ってこれないので、周囲は本当に静かです。普通車の駐車スペースも5〜6台分しかないのですが、そこには江戸彼岸桜(たぶん)。その反対側の山門にはしだれ桜。その間からは透き通るような青空。

まるでこの世のものとは思えないような綺麗な光景が広がっていました。それを切り取る腕のない我が身が恨めしい。ガイドブックに載ることはあまりないない場所だと思いますが、凄い光景でした。


そして次に今回のメインである中沢のしだれ桜。
とにかく、この桜を見たいがために今回の目的地を駒ヶ根にしたという1本桜です。アクセスは田んぼの中のようやくすれ違えるような小道を高台に上ります。路肩に寄せると普通車なら4〜5台がやっと停められるぐらいの場所です。桜そのものは田んぼの真ん中に、お墓を守るように立っています。

まさに孤高の1本桜。
背景に電線が入ってしまうアングルがあるのと、近くに若木が植えられているのが少し残念ですが、やはりこのような樹は関東ではお目にかかれません。 来てよかったと思わせてくれる桜でした。


ここで地元の軽トラに乗ったおじさんにオリジナルの桜マップを貰ったので、お勧めの何箇所かのうちの1つ、栖林寺に向かいました。ここは境内に見事な1本のしだれ桜がありました。蔵沢寺に比べるとさらに訪れる人も少なく、カメラマンが6〜7人いるだけ。

こちらも静かな場所でした。


この時点で午後4時。本当はもう1〜2箇所回りたかったのですが、泣く泣く諦め今夜の宿泊地へ。
今宵の宿は白骨温泉湯元齊藤旅館です。
駒ヶ根からは高速と山道を走ること2時間。桜エリアの温泉は強気で高価格なので、少し離れた場所になってしまうのですが、白骨温泉にしました。残雪がたくさんあり、まるで春から冬に逆戻りしたかのようでした。上高地や乗鞍がオープンする前の白骨温泉は静かだし価格もリーズナブル(笑)。昔から行ってみたい温泉地だったのですが価格が我が家の基準に合わず断念していたのですが、この時期ならではでようやく泊まれました。

白く濁り硫黄の臭いの強いお湯ですが、ゆっくり骨休めができました。


翌日は朝から曇り空。
松本城なども寄りましたがたいした写真も撮れず(笑)、諏訪湖に移動して諏訪大社の上社に寄って帰路につきました。


桜の満開は長くても1週間ぐらいでしょうか。でも本当の満開の時期はほんの2〜3日だと思うので、日程が先に決まっていた今回の桜旅の中で、1日でも満開と青空に当たったのは本当に幸運でした。
あー、綺麗だった。