大宮 - 札幌

helguera2008-05-10

大宮公園サッカー場に行ってきました。
今日は朝から雨模様の一日でとても寒かったのですが、大宮の試合前にヴェルディの敗戦濃厚の途中経過を見ていたので余計寒く感じていました。ところが大宮の試合内容がさらに寒いものだったとは…。


今年は監督が変わった大宮でしたが、昨年に比べてとても良いサッカーをしていると思います。相手の仕掛けを受けてカウンターを狙うサッカーではなく、自分たちから積極的に仕掛けて試合を動かすサッカー。それは試合結果にも如実に現れていましたが、ただ今年のサッカーは選手の運動量があることが前提になるサッカーなので、夏場はどうなるかなと思っていました。しかし夏まで待つことなく、GWの連戦でこれほどまでに足が止まってしまうとは思いませんでした。確かに中2日から中3日で連戦が続いていますが、ボールを動かそうという意識は見えるものの、動いているのはボールだけで人の動きが少ない。特に今日の試合の札幌相手には、札幌の守備ブロックの外側を大宮のボールが回っているだけで、縦へのボールだったり、仕掛けのパスが通ることが前半からほとんどありませんでした。あれでは崩せない。


前半の途中で札幌はうまくセットプレーからリードを奪いましたが、大宮の攻撃は後半もかなりの膠着状態です。『これはとりあえず今年のスタイルを捨てて、森田選手を投入して攻撃をシンプルにしてこぼれ球を狙うしかないんじゃないの』と思いながら見ていましたが、後半23分に森田選手が投入され、その1分後には同点ゴールが生まれました。取ったのは森田選手だったので、余計にびっくりでしたが。
これで試合が動くかと思ったのですが、同点に追いついたわりには大宮の攻撃に勢いがつかず、再び攻撃が低迷してしまいます。本当に体が重そうに見えましたし、コンディションに問題がなければ相当やばそうです。ハーフタイムには大宮のゴール裏から1年ぶりに「何でもいいからシュート撃て!」のコールも聞こえてしまいましたし。


試合は後半終了間際に札幌が再びコーナーキックから勝ち越し点を奪い、劇的な勝利をおさめました。ヴェルディを応援する身としてはヴェルディより下位のチームの勝ち点が増えることは心穏やかではありませんが、今日の試合内容から考えると妥当な結果でしょうね。大宮の選手よりも札幌の選手たちの方が中盤でハードワークをしていましたから、勝ち点3は正当な報酬と言えると思います。


最後に試合とは関係ありませんが、札幌の監督が元の大宮の監督だった三浦監督と言うことでスタジアムがどんな雰囲気になるのかと思っていました。が、札幌の選手紹介時に元大宮のデビッドソン純マーカス選手と三浦監督の紹介がされると大宮側から大きな拍手がわきました。逆に大宮の選手紹介時には吉原選手の時に札幌側から大きな拍手が。クラブを去った選手や監督にブーイングをするのも愛情の裏返しだと思いますが、このような素直な拍手の方が見ていて気持ちよかったのも事実です。でも札幌ドームではフッキは大ブーイングされていたような…。