ヴェルディ - 清水

ニヤニヤしちゃいますな。最後の1失点がなければもっとニヤけてたと思いますが、それでも中断前に勝ち点3を獲得できたことは大きいです。
とまあニヤけてる私ですが、試合は最後の10分ぐらいしか見ることができていません。ということはヴェルディが清水に押されている時間しか見ていないわけですが、その後のスカパーのダイジェストを見た感想を忘れないうちに残しておきます。


先制点の場面ですが……、見事なオウンゴールで。その前日の横浜Fマリノスの田中選手のオウンゴールも凄いオウンゴールでしたが、その上をいくオウンゴールでしたね。相手のクロスを防ぎにいったら角度が変わって入っちゃったというような、ある意味”しょうがない”オウンゴールはサッカーにはつきものだと思いますが、この試合の先制点になってしまったオウンゴールは、清水の選手のメンタルに大きな影響を与えそうな形でした。
ただ、ヴェルディサイドから見ると今シーズンはフッキの出場停止が暴言で1試合ではすまなかったりとツキのない出来事が続いていましたから、ようやくツキが回ってきたというところでしょう。その意味では2点目もツキがありましたね。


2点目の場面ですが、現地で見ていたらオフサイドにしか見えないでしょうね。副審も大きくフラッグを上げていましたし、主審が良く見てくれていたという感じです。この試合の主審は佐藤隆治さんですか、とりあえずこの場面に関してはグッジョブ!! ここのところ審判の判定に対する不信感がJリーグを戦う選手やサポーターの中に充満しているはずですから、清水サイドから見ていたら何であれがオフサイドじゃないんだ!!という感じでしょう。あのような微妙な判定を何らかの方法でモニターに映すなり場内アナウンスをするなり、「清水の選手の蹴ったボールがフッキに渡ったのだからオフサイドではない」ということを現地のスタジアムにいる人々に伝える手段があれば良いのにと思います。このプレーに関しては正しいジャッジをしたのに、見ている清水サポーターには主審に対する不信感だけが残って、それ以降のジャッジに対しても懐疑的な目で見てしまうことになりますからね。まあ、本当に誤審だった場合はどうしようもないのですが。


と、幸運に恵まれた前半の2−0というスコアでしたが、携帯の速報サイトを見ながら不安でいっぱいだったのですよ。前夜は川粼が前半2−0でリードしながら後半に大宮が3点取って逆転勝ちしたのを見たばかりですし、この日も仙台は前半2点リードした山形を逆転してますし。後半の次の1点がどちらに入るかで大きく試合の流れが変わってしまう状況だったので、正直不安でした。ところが、後半開始後もあっという間にヴェルディに追加点が入ってしまうではないですか。得点者はレアンドロ
聞けばレアンドロのお姉さまが前日に亡くなられたそうですね。先制となったオウンゴールの時もDFに詰めていたのはレアンドロだったし、オフサイドっぽかった2点目も突っ込んでいたのはレアンドロだった。そして試合を決定づけた3点目はレアンドロ自らが見事にゴールに流し込みました。帰国を選ばず自ら出場を申し出たそうですが、その為にも勝てて良かった試合でした。


そして4点目は上機嫌なフッキがカウンターから見事な弾丸シュートを突き刺して、さらにご機嫌に。(この場面でもアシストはレアンドロでしたね。)相手が前がかりになったときのフッキは効きます。逆に相手に先制されて余裕を持って守られた時のフッキはカードコレクターになってしまう危険がいっぱいですが、ヴェルディがリードした場面でのフッキは相手DFにとっての危険がいっぱいです。清水のフェルナンジーニョ選手がエキサイトした場面でフッキがなだめていた場面では目を疑いました。フッキがなだめられることはあっても、フッキがなだめるとは…。やはり今のヴェルディには先制点をどちらが取るかが試合を決定づけてしまうポイントなんでしょう。特に前半でフッキが得点していたら、1試合を通じて安定したメンタルで戦える可能性が大きくなる。(FC東京戦では得点しても退場してましたけれど、あれは逆転された苛立ちなんでしょうか。)逆に考えれば、今のヴェルディは相手にとっては分かりやすく防ぎやすい戦い方しかできないのでしょうが。


ここから先の試合の模様はリアルタイムでテレビ中継ながら見ることができたわけですが、まあ防戦一方。テレビの前から「中盤の走らない選手をフレッシュな選手に代えろ」と思いながら見ていましたが、柱谷監督はできれば11人で終わりたかったとか。レアンドロの件を後で聞けばその気持ちも分からないではないですが、長いシーズンを通した残留争いを考えれば、フレッシュな選手を投入して中盤の守備力を高めた上でカウンターを狙って追加点を取るとか、追加点を取れないまででも失点はしないとか、何か動いたほうが良かったのではないかと思います。


とまあ小さな不満はあるものの、大きな目で見れば勝ち点3を獲得し、おまけにナビスコで0−5と大敗した清水に対し少しは借りを返せたかなと。今日の試合でヴェルディの攻撃陣が得点できなかった場合、”不発”と表現されるのは見え見えでしたからね。とにもかくにも中断前に少しでも勝ち点を積み上げられたことは本当に良かったです。ディエゴがちゃんと河野を狙ったパスを出していたのも良かったけど(笑)。