ヴェルディ - 清水 その2

1日遅れで試合の録画を見ましたので、感想を少し。
前半はやはりどちらに転んでもおかしくない展開でしたが、ヴェルディにツキがあったようです。ただ、そのツキは何もせずに転がり込んできたものではなく、前線からのレアンドロやフッキのチェイス&チェックからヴェルディに傾いてきたものであって、やはり泥臭く汗をかいたチームにはご褒美があるということですね。


最初のオウンゴールですがレアンドロが全力でチェイスをして逆サイドへのパスコースをきったことで後ろに返すしかなくなったわけで、そこから生まれた先制点ですし、2点目のフッキの得点もオフサイドかどうかばかりが取りざたされてしまいますが、タッチライン沿いの清水ボールをブロックしにいってマイボールにしたからこそ生まれた得点です。逆に清水の取った1点も実際にはヴェルディオウンゴールでしたが、清水がリスクをかけてでも前に出てきて攻撃を仕掛けたからこそのオウンゴールですしね。


あとは他のチームには当たり前のことかもしれませんが、ようやくヴェルディが1つのチームになってきたな、と。『攻撃は3人のブラジル人で、守備は8人の日本人』という基本コンセプトは変わりないかもしれませんが、攻撃時には福西や大野がより絡むようになったし、ディエゴやフッキも簡単に近くの日本人選手を使っている。守備時にはレアンドロはきちんと自陣深くまで戻って守備をするし、ディエゴやフッキも中盤の相手ボールを奪おうとしている(70分までだけど…)。本当に当たり前のことだけど、今シーズンのヴェルディはそれが出来ているとは言いがたかった。この試合はレアンドロのご家族の件があって特別だったかもしれませんが、これでうまくいったことを忘れずに次以降の試合にもつなげていって欲しいと思います。


それにしてもスカパーの中継でピッチレポーターをしている大竹奈美さんのしゃべりはもう少し滑らかにならないものかなぁ。



ヴェルディの才能を抑えようとするゲーム戦術へのカウンターパンチ・ 湯浅謙二のサッカーHP