コートジボアール戦その後

盛り上がりませんね、日本代表。私のまわりでも話題にならないのですよね。予選直前だというのに。
世間的にはどうなのか分かりませんが、私個人は今ひとつ盛り上がっていません。


自分なりに自分が盛り上がっていない理由を考えてみたのですが、どうも既視感というか結末が分かってしまった映画というか、「この先どうなるのだろう!」という期待感やワクワク感がまったく感じられないのです。先日のコートジボワール戦は今までの岡田監督就任後の他の試合に比べれば随分とマシな内容だったとは思うのですが、だからと言ってこれからもっと良くなるという期待感が持てないのはなぜなんだろうと考えると、結局は既に10年前にこの監督の実力を見てしまっているということが大きな理由なのではないかと。1997年から1998年に起きた出来事を既に見てしまっているので、2008年から2010年に起こるであろうことに期待が持てない。


先日のコートジボワール戦のメンバーを頭の中で置き換えてみました。岡田氏になってから右サイドに若手が重用されていますが、例えば内田、長友選手は市川選手。海外組でチームに刺激を与えてくれた松井、長谷部選手が中田ヒデ、小野選手。動き出しでチームを活性化させてくれた玉田、大久保選手は城、中山選手。中盤のテクニシャン遠藤選手は名波選手。中盤の守備職人である今野選手は山口選手。いぶし銀左サイド駒野選手は相馬選手。DFの中沢、田中選手は井原、秋田選手。サッカーのポジション毎の特性というものはあるでしょうから、選手のタイプが似てしまうのはしょうがないとしても、監督が10年前と変わり映えしないとしたら驚きのチームが出来上がるとは思えないのですよね。


10年という時間が流れていますから、それぞれのポジションの選手も10年前の選手と比べれば進化していることでしょう。それがJリーグ10年の功績であり歴史であると思います。でも、日本が戦う対戦国にとっても10年という時間は平等に流れているわけで、相対的に日本が有利になっているとも言い切れない。ましてや監督はこの10年間に国内での経験しかなく、世界のサッカートレンドの最前線を経験しているわけでもない。結局、10年前以上に期待できる理由が見当たらないのです。アジア予選は青息吐息で通過するとしても、本大会ではまったく期待できない気がしてしまうのが、結局は自分の中での今の日本代表に対しての気持ちの盛り上がりのなさにつながっているのかなと考えています。


まあ、こんな期待を悪い意味で裏切ってくれて世間や世界を驚かせるようなチームが出来上がってくれるならそれに越したことはありませんが、どうなるのでしょうねぇ、日本代表。