日本 - バーレーン

前半10分過ぎからテレビで見ることができました。が、何とも言えない試合でしたね。


テレビでは1位通過を賭けた戦いと一生懸命煽っていましたが、最終予選の組み分けは1位通過だろうが2位通過だろうがたいした違いはない。そのような状況の中で、消化試合となってしまったこの試合を何としても取るために、監督も随分苦労したのではないでしょうか。出場停止の選手の変わりに今まで帯同していた選手を使うことなく新加入の選手を使ったり、先のアウェイでの敗戦を悔しさの基にしたり。結果は冴えない形での1−0での勝利となりましたが、もし引き分けたり、万が一負けたりしていたら監督自ら辞任したのでしょうか。今となっては永久に答えのわからない問いになってしまいましたが。でも、最終予選ではない3次予選でバーレーン相手に2敗してしまった監督を信任するのは難しそうです。杞憂に終わりましたけれど。


試合については…何とも。まず守りから入るバーレーンに対し攻めあぐねるのはいつものことだし、ミドルシュートを打たないのもいつものこと。開始早々のPKが決まっていればまったく様相の違った試合になっていたでしょうが、セットプレー以外からは得点の気配が感じられないのもいつもの光景。ここのところ毎日やっているユーロの試合の合間にこのような試合を見てしまうと、本当に言葉を失ってしまいます。内田選手も安田選手も頑張っているとは思いますが、本当に今の日本にはそれ以上の選手はいないのか。佐藤寿人選手や今日の試合ではいませんでしたが香川選手に変わりうる選手は今のJ1には本当にいないのか。昨年まで2年間お世話になったJ2を下に見るつもりはまったくありませんが、それでもそんな疑問が頭をよぎります。結局は現在の監督に対する不信感が選手選考の不信感に結びついているのだとは思います。監督が選んだ選手が機能しているのならそんな不信感も払拭されるのでしょうが、今日の試合ではそれらの選手が機能していたとは思えませんでした。


6月2日のホームオマーン戦では新しいチームの形が少し垣間見えたような気もしたのですが、試合を重ねるごとに再び迷走の道に彷徨いこんでしまっているのではないか、そんな気がします。試合直後の監督インタビューで「今日の中盤構成ではゴール前に飛び込む選手がいないのはあらかじめ分かっていた」と話していましたが、大久保選手のようなセカンドストライカータイプの選手が最後に押し込むようなイメージなのですかね。中村俊輔選手など随分ゴール前に入ってきているようにも見えましたが、さすがに潰れるほどには飛び込んできませんからねぇ。


うーん、何とも言い難い試合でした。このモヤモヤ感は来週末から再開されるマイクラブのリーグ戦再開で吹き飛ばしてもらいましょう。