U23 日本 - アルゼンチン

先日のオーストラリア戦も今日のアルゼンチン戦もテレビ観戦でしたが、日本代表にとって非常に貴重なテストマッチ2試合になりました。オーストラリア戦ではフィジカルに優る対戦相手との試合をシュミレーションできましたし、アルゼンチン戦ではテクニックに優る相手との良いシュミレーションになりました。結果は1勝1敗となりましたが、この2試合を通じて日本代表は結果に関係なく良い戦いをしたと思います。


耐える時間は耐え、攻撃になったら短いパスをつなぎながら人数をかけて積極的に前に出て行く。1人で突破できるようなパワーやスピードのある選手もいないし、テキニックで相手をひきつけて置き去りに出来るような選手も居ませんから、やはり日本は日本らしくショートパスをつないで人数をかけて局面での小さなテクニックを織り交ぜ、攻め込んでいくしかないと思います。その意味ではオーストラリア戦の1点目は最良の形だったのではないでしょうか。


ただし、オーストラリア戦の1失点はいただけない。失点したことではなく、失点の形が悪すぎたように感じます。今日のアルゼンチン戦での失点は防ごうとしても防ぎきれない類の失点でしょうが、オーストラリア戦での失点はDFの対応によっては充分に防げるものだったと思います。その意味ではこれもまた本番を目前にして良いシュミレーションができました。


予選の頃の方向性の定まらないチーム作りには不安もありましたが、オーバーエイジ枠も使えず良い意味で追い込まれた反町監督のこれからのチーム作りには逆に期待しています。限られた選手を用い限られた時間の中で(恐らく)自分たちよりも強い相手と戦うということは、反町監督がJリーグの監督をしていた時代に充分に経験しているシチュエーションだと思われますから、本当に期待しています。予選の最中の自由に選手が選べて自由にチームを作れるし対戦相手は(恐らく)格下というのは慣れない状況だったのではないでしょうか。オリンピック本大会の相手が簡単に勝てる相手だとは思いませんが、それでもこのチームはある程度善戦してくれるでしょうし、ひょっとすればひょっとするかも…という期待を持てそうなチームになりました。あとは前回大会のように初戦の入り方に失敗することなく、うまく戦って欲しいと思います。