立山黒部アルペンルートの旅 2日目

helguera2008-10-22

2日目の朝は午前5時に起きました。
天気の条件が合えばトロリーバスに乗って大観峰駅まで行きご来光を見るツアーに参加する予定でしたが、残念ながら雲の多い朝だったので中止になってしまいました。もう一度寝ようと横になったのですが寝付くことができず、もったいないので6時からみくりが池周辺を散策しました。1時間ほど散策し、ホテルに戻りバイキング形式の朝食です。


朝食後は準備をしてトレッキングに出発です。今回の旅は2泊3日の行程ですが、ホテル立山に連泊するので移動が多い割にはゆったりした時間を過ごすことができます。また、特典として黒部湖から立山までのアルペンルート乗り放題チケットも付いていたので、トレッキングして帰りは高原バスに乗って帰ってくるという落チンなこともできるので、とっても気楽です。
ということでホテル立山を出て、天狗平水平歩道を室堂から天狗平に向けて降りていきます。10月だというのに前の冬の雪渓がまだ少し残っていたり、日陰には氷や霜柱があったりと季節感がおかしくなります。天狗平が近づくと室堂からははっきりと見えない剣岳の姿がはっきりと見えてきます。


天狗平から弥陀ヶ原まではちょっと標高差があるので歩かずにバスに乗って10分間で移動し、今度は弥陀ヶ原をトレッキングします。

もう少し早い季節に来て花が咲いているところを見たかったです。遊歩道の途中にあるベンチでホテルで買ってきたパンを食べて、質素な昼食が終了です。弥陀ヶ原ホテルのラウンジでコーヒーを1杯飲んだら、再び高原バスに乗って室堂に帰ります。


ホテルの部屋で一休みした後、今度はこの旅の目的の一つである日本一の高所2,410mにあるみくりが池温泉に立ち寄り湯をします。

みくりが池温泉の前は煙がもくもくと上がっている地獄谷で、冬のこの時期は遊歩道が通行禁止になっています。硫黄100%みたいなみくりが池温泉に入っていると、窓から見える浮世離れした風景とあいまってこの世のものとは思えないほどの極楽の温泉です。浴槽が2つあって、熱めのお湯とぬるめのお湯が入っているので、ゆっくりと長湯ができます。私が入浴した時には湯船で単行本を読んでいる猛者がいました、凄い。


入浴後はいつものみくりが池を散策してホテルに帰りましたが、ここで今回の旅一番の絶景に出会いました。みくりが池の隣にあるみどりが池に映る立山連峰の美しかったことと言ったら…。



湖面がこのように静かだったのはほんの一瞬で、写真を4〜5枚撮っているうちにほんの少しの風で湖面に細波が立ってしまいました。鏡面のような湖面の美しさには、少し鳥肌が立ちました。


ホテルに戻り夕食までの間、ちょっとゆっくりしながらティーラウンジ「りんどう」で1杯850円の名物「水出しコーヒー」をいただきます。

確かに美味しかったのですが、それほどの値付けをするほどのものなのか…、違いの分からない男である私には良く分かりませんでした。
さて夕食は再び洋食コースをいただきました。

さすがに室堂滞在も2日目になると高度にもかなり慣れたので、ワインを飲んでも平地と変わらずに過ごすことができました。しかし、今夜の外は曇り空、晴れていたら再び星空を見ようと思っていたのですが願いも叶わず、食後は部屋でおとなしく過ごしました。廊下で再び人が倒れているような「大丈夫ですか?」という声が聞こえてきて少し気になったのですが、どうやらその方も少し休んだら復活したようなので、再び静かに眠りにつきました。