コンフェデ杯イタリア戦 雑感

悔しいな、実に悔しい。
すでに36時間ぐらい経過してるけど、ふっとした時に試合のことを考えてしまう。


インテンシティという意味ではイタリア戦の日本代表には確実にあった。でも、前半終了5分前の失点、そして後半開始5分の失点、そして直後である2分後の失点、最後に後半40分過ぎの失点。ブラジル戦も前半開始3分、後半開始3分、そして試合終了間際の失点。まあ、教科書に書き込みたいぐらいの時間帯で、これが日本の得点だったら原強化委員長の言う「いい時間帯」なんですけど、すべて失点だから最悪の時間帯です。


試合巧者って言葉がありますが、このコンフェデ杯における日本代表はこのちょうど反対側の試合運びというか、試合運びが下手すぎると言うか。まあ対戦相手がサッカー界の2大巨頭であるブラジルとイタリアですから相手が試合巧者であることは否定できませんが、それでも勿体なさ過ぎる。


今の日本代表にとってピッチ上のリーダーって誰なんだろう。攻撃に関しては間違いなく本田△。全体の統率としては最高のキャプテン長谷部。でも、90分間の中の危険な時間帯や勝負どころの時間帯を感じてチーム全体に守備の意識を高めさせたり踏ん張りどころを意識させる闘将的な人が見当たらないのかな。GKかCBかボランチあたりに闘将が欲しい。昔トルシエが練習で楢崎さんにおまえの声がチームの意識を高め危機を未然に防ぐって顔を真っ赤にして指導していたけど、そういう存在が見当たらないのかな。あまりにもナイーブ過ぎるように感じます。今時の代表選手なら全員がそれを感じて当たり前かもしれませんが、それでも実際に失点の時間帯がこうも”いい時間帯”だと考えてしまう。


本当にどうすればいいんでしょ。ブラジルやイタリアが持ってる試合巧者の部分をどうすれば日本が身につけられるのか。日本は勤勉だしスタミナはある方だと思うけど、それでも90分間全ての時間帯でそれを発揮するのは難しい。スタミナ不足というよりは、試合巧者の国はスタミナの使いどころを知っていて、節約する方法も知っている。落とす所、上げる所、人数をかける所、時間をかける所。日本はそれらに関係なく、全部全力でいっちゃう感じ。
ブラジル戦はメンタルやフィジカルの問題もあったけど、このイタリア戦は試合の進め方そのものが大きく結果に出てしまった。正直者っちゃ正直者なんだし、それが最大の日本らしさなんだけど、それじゃ試合に勝てないし勝てる試合も落としてしまう。


最終のメキシコ戦を終えてしまうと、ワールドレベルでの試合巧者との対戦も限られてしまうし、ただの親善試合では相手もそこまで勝利に拘ってこないことは想像がつく。アウェイで相手のホームのサポに囲まれて相手チームが簡単に負けられないような状況のテストマッチをこれからどれだけ組めるのか。アジアの戦いでは見えなかった課題があぶりだされた2試合ですね。